ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は「車椅子だと楽しめないかも…」「シニアでも大丈夫かな?」と心配している方でも、安心して遊べる工夫がたくさんあります。
実はパークの中には、車椅子のまま楽しめるアトラクションや、ゆったり座って鑑賞できるショー、体力に不安があっても快適に過ごせる休憩スポットがしっかり整っているんです。
この記事では、車椅子対応のアトラクション一覧、知っておきたいバリアフリー設備、便利なサポートサービス、シニア向けのおすすめプラン、そして当日の持ち物リストまで、分かりやすくまとめました。
これを読めば「どんな風に過ごせばいいか」がイメージできて、不安よりもワクワクが大きくなるはずですよ。
目次
ユニバーサルスタジオの車椅子対応アトラクション

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンには、車椅子をご利用の方でも楽しめるアトラクションが多数あります。
ここでは「車椅子のまま利用できるもの」「専用車椅子に乗り換えが必要なもの」「乗り移りや付き添いが必要なもの」の3つに分けてご紹介します。
表でまとめていますので、事前の計画づくりにぜひご活用ください。
アトラクション名 | 利用カテゴリ | 付き添い条件 | 備考 |
---|---|---|---|
シング・オン・ツアー | 車椅子のまま利用可 | 緊急時に備え推奨 | 専用鑑賞エリアあり |
ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー | 車椅子のまま利用可 | 緊急時に備え推奨 | 専用鑑賞エリアあり |
プレイング・ウィズおさるのジョージ™ | 車椅子のまま利用可 | 緊急時に備え推奨 | 専用鑑賞エリアあり |
ウォーターワールド™ | 車椅子のまま利用可 | 緊急時に備え推奨 | 専用鑑賞エリアあり(最大22台分) |
ホグワーツ™・キャッスルウォーク | 車椅子のまま利用可 | 不要 | ウォークスルー形式 |
バックドラフト™ | 車椅子のまま利用可 | 付き添い必須 | 緊急時に段差昇降あり |
ヨッシー・アドベンチャー™ | 専用車椅子に乗り換え | 緊急時に備え推奨 | 車椅子の形状による |
ビッグバードのビッグトップ・サーカス | 専用車椅子に乗り換え | 緊急時に備え推奨 | 車椅子の形状による |
ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー™ | 乗り移り必要(介助可) | 付き添い必須 | |
ジュラシック・パーク・ザ・ライド™ | 乗り移り必要(介助可) | 付き添い必須 | 専用ボートあり |
ジョーズ™ | 乗り移り必要(介助可) | 付き添い必須 | |
アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド | 乗り移り必要(自力歩行) | 付き添い必須 | |
ザ・フライング・ダイナソー | 乗り移り+階段昇降必須 | 付き添い必須(身長132cm以上) | 階段昇降が必要 |
ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド | 乗り移り+階段昇降必須 | 付き添い必須(身長132cm以上) | 階段昇降が必要 |
このように、アトラクションによって「車椅子のまま利用可」「専用車椅子へ乗り換え」「乗り移り必須」と条件が分かれています。
特にライド系では、付き添い者が中学生以上で一定の体力を持つことが条件になる場合があるので注意しましょう。
事前に公式サイトや現地クルーに確認しておくことで、当日もスムーズに楽しめます。出典:USJ公式サイト
① 車椅子のまま利用できるアトラクション
「シング・オン・ツアー」や「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」は、車椅子のまま鑑賞できる専用エリアがあります。
ホグワーツ™・キャッスルウォークはウォークスルー形式のため、車椅子の方もスムーズに移動できます。
シアター型やショー型のアトラクションは、安心して楽しめるのが特徴です。
② 専用車椅子に乗り換えて利用するアトラクション
「ヨッシー・アドベンチャー™」などは、安全上の理由で専用車椅子への乗り換えが必要です。
特に電動車椅子や大型タイプの車椅子を利用している方は、事前に確認しておくと安心です。
乗り換えの際はクルーが丁寧に案内してくれるので、不安があればその場で相談しましょう。
③ 座席に乗り移りが必要なアトラクション
「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」や「ジュラシック・パーク・ザ・ライド™」など、多くのライド系アトラクションは座席への乗り移りが必要です。
「ジュラシック・パーク・ザ・ライド™」には専用ボートがあり、乗り移りをサポートしやすい工夫がされています。
一方、「ザ・フライング・ダイナソー」や「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」は階段の昇降も必要なため、体力に自信のある方向けといえます。
ユニバーサルスタジオの車椅子対応のバリアフリー設備

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、車椅子の方や体力に不安がある方でも安心して過ごせるように、トイレ・エレベーター・専用鑑賞スペースなどのバリアフリー設備が整っています。
ここでは代表的な設備を表でご紹介しますので、来園前にチェックしておくと安心です。
設備 | 場所 | 特徴・備考 |
---|---|---|
車椅子対応トイレ | 各エリアに複数設置 | 段差なしで利用可能。ほとんどの化粧室に対応スペースあり |
介護ベッド付きトイレ | パーク全体で4箇所 | パークエントランス外、ハリウッド・エリア、ニューヨーク・エリア、アミティ・ビレッジに設置 |
オストメイト対応トイレ | パーク全体で2箇所 | エントランス外とミニオン・パークに設置 |
エレベーター | 高低差のあるエリアや2階建て施設に設置 | ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドなど乗り場が2階にある施設で利用可能 |
スロープ | パーク内主要通路 | 段差のある場所に適切に配置されており、車椅子でスムーズに移動可能 |
屋内ショー専用鑑賞スペース | シング・オン・ツアー/モンスター・ライブ・ロックンロール・ショーなど | 各シアター内に定員付きの車椅子専用エリアを設置 |
屋外パレード鑑賞スペース | パレードルート沿い | 専用エリアが設けられる場合あり。先着順のため早めの確保が安心 |
車椅子対応トイレは各エリアに複数あり安心ですが、介護ベッドやオストメイト対応トイレは限られた場所にしか設置されていません。
エレベーターやスロープも適切に配置されているため、移動に不安がある方でも快適に過ごせます。
また、ショーやパレード鑑賞の際は専用エリアを活用することで、視界を確保しつつ安心して楽しめます。
① 車椅子対応トイレと特別設備
USJのすべての化粧室は車椅子で利用できるように設計されています。
ただし、介護ベッドやオストメイト対応といった特別な設備は限られた場所にしかないので、事前に確認しておくことが大切です。
介護ベッドはパーク内に4か所のみ、オストメイト対応は2か所のみ設置されています。
体調や介助の必要性に応じて、ルート計画に組み込んでおくと安心です。
② エレベーターとスロープの活用法
パーク内の主要通路にはほとんど段差がなく、スロープが設置されているため移動はスムーズです。
高低差のあるエリアや、2階建てのライド施設にはエレベーターが用意されています。
公式マップにはエレベーターの記号が載っているので、来園前に確認しておくと当日迷いにくいです。
不安な場合は近くのクルーに聞けば、最適なルートを丁寧に案内してくれます。
③ ショーやパレードの専用鑑賞スペース
シアター型のショーには、あらかじめ車椅子専用の鑑賞スペースが設けられています。
「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」や「シング・オン・ツアー」では、専用席に案内してもらえるので安心です。
屋外パレードにも専用エリアがありますが、先着順なので早めの場所取りが必要になることもあります。
混雑時はスペースが限られるため、余裕を持って行動すると快適に鑑賞できます。
安心して楽しむためのサポートサービス

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、すべてのゲストが快適に過ごせるよう、車椅子レンタルや待ち列サポートなどのサービスが用意されています。
特に車椅子を利用される方や体力に不安がある方にとっては、事前に知っておくことで当日の負担を大きく減らすことができます。
以下に代表的なサポートサービスを表でまとめました。
サービス名 | 内容 | 利用条件・注意点 |
---|---|---|
車椅子レンタル | パークエントランス右側の「車イス・ベビーカーレンタル」で貸出。料金は1台500円。 | 先着順で予約不可。混雑日には早めの手続きが安心。 |
電動カート | パーク内ではレンタルなし。自分の電動車椅子は持ち込み可能。 | 一部アトラクション(例:ミニオン・ハチャメチャ・ミッション)は利用制限あり。 |
ゲストサポートパス | 待ち列に並ぶことが困難な方のために、待ち時間を列以外の場所で過ごせるサービス。 | 対象の障害者手帳を提示して発行。本人を含む最大6名まで利用可能。 |
サポートシール | ゲストサービスで配布。貼っておくとクルーが積極的にサポートしてくれるきっかけに。 | 優先入場などの効力はなし。 |
パーククルーのサポート | アトラクション乗降時にスロープ設置、ルート案内、緊急時の説明などを実施。 | 身体を直接持ち上げる介助は不可。介助は付き添い者が行う必要あり。 |
サポートサービスはすべて無料で利用できるものではなく、条件や手続きが決められています。
当日に慌てないように、事前に公式情報を確認して計画に組み込んでおくと安心です。
① 車椅子・電動カートのレンタル
歩行に不安がある方は、エントランスの「車イス・ベビーカーレンタル」で車椅子を借りることができます。
料金は1日500円、台数に限りがあるため混雑日は早めの手続きが安心です。
電動カートの貸出は行っていないので、必要な方は自身のものを持ち込みましょう。
持ち込みの際は、一部アトラクションで制限があるため事前確認をおすすめします。
② ゲストサポートパスの活用
ゲストサポートパスは「待ち時間を列以外の場所で過ごせる」サービスです。
障害者手帳を持っている本人と、同伴最大6名まで利用できます。
発行はパーク内のゲストサービスやアトラクション入口で手続き可能です。
待ち時間ゼロで入れるパスではなく、通常の待ち時間を他の場所で過ごせる仕組みなので誤解しないようにしましょう。
③ クルーによるサポート
アトラクションの乗り降りでは、スロープの設置や安全確認をクルーがサポートしてくれます。
また、バリアフリートイレやエレベーターなど、最適なルートも案内してもらえます。
ただし、ゲストを直接抱えたり持ち上げたりといった身体介助は行われません。
サポートシールを利用すれば、クルーが積極的に声をかけてくれるので安心です。
シニアや体力に不安がある方へのおすすめプラン

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは絶叫系アトラクションだけでなく、ゆったり楽しめるショーや景色も充実しています。
シニアの方や体力に不安がある方でも、移動距離を抑え、休憩をうまく挟めば一日中快適に楽しめます。
以下の表に、体力に優しいおすすめの楽しみ方を整理しました。
おすすめポイント | 具体例 | 特徴 |
---|---|---|
座って鑑賞できるショー | シング・オン・ツアー、モンスター・ライブ、ウォーターワールド など | 屋内外で快適に鑑賞可能 |
省エネルート | ハリウッド&ニューヨークを中心に行動 | 入口付近のエリアで移動距離を短縮 |
休憩しやすいレストラン | パークサイド・グリル、フィネガンズ・バー&グリル | 落ち着いたテーブルサービス形式 |
穴場ベンチスポット | ハリウッドのアーケード下、アミティ・ビレッジのイートスペース など | 天候を気にせず休憩できる |
① 座って楽しめるショーで休憩
「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」や「シング・オン・ツアー」は、室内で座って鑑賞できるため体力の消耗を防げます。
「ウォーターワールド」も座席で鑑賞できるので、迫力ある演出をゆったり楽しめます。
シアター型は空調が効いていることが多く、季節を問わず快適です。
② 移動距離を抑えた省エネルート
広いパークを端から端まで歩くとかなりの体力を消耗します。
おすすめは「ハリウッドエリア」と「ニューヨークエリア」を中心に楽しむルートです。
エントランスに近く、ショーやレストランも集中しているため効率よく過ごせます。
無理をせず、エリアを絞って巡るのが快適に楽しむコツです。
③ ゆっくり休めるレストランとベンチ
「パークサイド・グリル」や「フィネガンズ・バー&グリル」はテーブルサービス形式で、落ち着いた空間で休憩を兼ねて食事ができます。
ハリウッド大通りのアーケード下には、屋根付きベンチがあり天候を気にせず休めます。
また、「アミティ・ビレッジ」のイートスペースや「ハリー・ポッターエリア」のふくろう小屋なども、静かに過ごせる穴場の休憩スポットです。
こまめに休憩場所を確保して、無理のない一日を過ごしましょう。
持ち物と事前準備

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを快適に楽しむためには、当日の過ごし方だけでなく、事前の準備がとても大切です。
持ち物や服装を工夫することで、体力の消耗を防ぎ、不安なく一日を過ごせます。
以下の表に、必需品や便利グッズ、季節ごとの対策をまとめました。
カテゴリ | 持ち物・対策 | ポイント |
---|---|---|
必需品 | チケット、スマートフォン、モバイルバッテリー、財布、常備薬 | 忘れると楽しめない重要アイテム |
便利グッズ | ウェットティッシュ、水筒、レジャーシート、エコバッグ | 快適さと安心感をプラス |
夏の対策 | 帽子、日傘、日焼け止め、携帯扇風機、冷感タオル | 熱中症・日焼け防止が必須 |
冬の対策 | 防寒着、マフラー、手袋、カイロ | 海風が強いので徹底防寒 |
雨の日対策 | レインコート、替えの靴下、防水スニーカー | 傘より両手が使えるレインコートが便利 |
出発前チェック | 運営カレンダー、休止アトラクション、レストラン予約、持ち込み禁止物 | 直前確認でトラブル回避 |
① 絶対に必要な持ち物
スタジオ・パス(チケット)、スマートフォン、モバイルバッテリー、財布、常備薬は必ず持参しましょう。
特に公式アプリを利用するにはスマホが欠かせません。
バッテリー消耗が激しいので、大容量のモバイルバッテリーが安心です。
常備薬や体調管理に必要なアイテムも忘れずに準備しましょう。
② あると便利なグッズ
ウェットティッシュは食べ歩きや休憩時に役立ちます。
水筒やペットボトルを持ち込めば、こまめに水分補給できます。
レジャーシートや携帯クッションはショーやパレード待ちに便利です。
エコバッグはお土産が増えたときに役立ちます。
③ 季節ごとの対策
夏は熱中症対策として、帽子や日傘、日焼け止め、冷感タオルを活用しましょう。
冬は海風が強いため、防寒具やカイロでしっかり体を温めることが大切です。
雨の日はレインコートや防水スニーカーがあると快適です。
荷物は少なくまとめつつ、天候に合わせた準備をしておくと安心です。
④ 出発前の最終チェック
当日の開園時間やショー・アトラクションの休止情報は必ず確認しましょう。
レストランの事前予約をしておけば、混雑時もスムーズに食事ができます。
持ち込み禁止物(アルコール、缶・ビン、大型荷物など)も忘れずチェックしておきましょう。
直前の確認が、スムーズで快適な一日のカギになります。
ユニバーサルスタジオ車椅子ガイド|バリアフリー対応アトラクション&快適サービス【まとめ】
- USJは車椅子やシニアの方でも安心して楽しめるよう、バリアフリー設備とサービスが整っている。
- 車椅子のまま利用できるアトラクション、専用車椅子に乗り換えて楽しむアトラクション、座席へ移乗が必要なアトラクションがあり、事前に把握すると安心。
- ジュラシック・パーク・ザ・ライド™には専用ボートがあり、乗り移りしやすい工夫がされている。
- ホグワーツ™・キャッスルウォークやシアター系ショーは、車椅子のまま快適に鑑賞可能。
- パーク内には車椅子対応トイレが各所にあり、介護ベッドやオストメイト対応の設備も一部用意。
- エレベーターやスロープが各所に整備されており、段差を気にせず移動できる。
- ショーやパレードには車椅子専用の鑑賞スペースがあり、付き添い者と一緒に楽しめる。
- 車椅子レンタルは1台500円で、先着順。混雑日は早めの手続きがおすすめ。
- ゲストサポートパスを使えば、待ち時間を列以外の場所で過ごすことが可能。
- サポートシールやクルーの案内を活用することで、当日の安心感がぐっと高まります。
- シニア向けには、移動を少なくショー中心で楽しむプランが特におすすめ。
- 休憩しやすいレストランやベンチスポットをあらかじめ知っておくと、無理のない行動ができる。
- 持ち物は「必需品+季節対策+直前チェック」がポイント。忘れ物がないようリスト化すると安心。
- 出発直前には必ず公式サイトで運営カレンダーや休止情報を確認し、当日の計画に反映させましょう。