ホームエレベーターを使わなくなったとき、多くの方が「このまま放置していても大丈夫だろうか」と不安に感じるのではないでしょうか。実際、使用していないエレベーターでも年間維持費がかかり続け、固定資産税への影響も無視できません。
使わなくなったホームエレベーターには、撤去、リフォーム、一時停止などの対処法がありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。撤去を検討される場合、気になるのは「解体費用はいくら?」という点でしょう。完全撤去は費用がかかりますが、撤去後のスペースを有効活用することで、長期的には経済的なメリットを得られる可能性があります。
また、点検を怠ったらどうなるのか?など安全面でのリスクも考慮しなければなりません
さらに、老朽化したエレベーターの修理と後付け交換のどちらが経済的かという判断も重要なポイントです。
この記事では、使わなくなったホームエレベーターの対処法についてご紹介し、あなたの状況に最適な選択肢を見つけるお手伝いをいたします。
目次
使わなくなったホームエレベーターの対処法
- 放置するリスクとは?
- 撤去とリフォームの選択肢
- 撤去後の活用方法
- メンテナンス契約をしない場合
- 点検を怠ったらどうなる?
- ホームエレベーター撤去の補助金はある?
放置するリスクとは?

使わなくなったホームエレベーターをそのまま放置することは、想像以上に深刻な問題を引き起こす可能性があります。多くの家庭では「使わないなら放っておけばいい」と考えがちですが、実際には様々なリスクがあります。
最も重要な問題は、安全面でのリスクです。放置されたエレベーターは時間の経過とともに劣化が進み、突然の故障や部品の落下といった事故が発生する可能性があります。ワイヤーロープの腐食や制御装置の故障により予期しない動作を起こすことがあり、閉じ込め事故のリスクも高まります。
経済面でのデメリットも見過ごせません。使用していないにも関わらず、メンテナンス契約を継続していれば年間5~8万円の費用が無駄になります。
さらに、電気代も月々500~1,000円程度かかり続けるため、年間で6,000円~1万2,000円の無駄な出費となります。これらを合計すると、年間の維持費は7~10万円程度にもなります。
5年間の累積損失はメンテナンス費用だけで25~40万円、電気代を含めると3~6万円の追加損失となり、放置期間が長くなるほど、撤去や修理にかかる費用も高額になります。
衛生面での問題も深刻です。使わないエレベーターの中は湿気がこもりやすく、カビや害虫の発生源となります。カビが発生すると、胞子が家全体に広がり、家族の健康に悪影響を与える可能性もあります。
撤去とリフォームの選択肢
使わなくなったホームエレベーターには、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、家庭の状況に最適な方法を選ぶことが重要です。
選択肢 | 費用 | 工期 | メリット | デメリット | 適用場面 |
---|---|---|---|---|---|
完全撤去 | 50~300万円 | 2~4週間 | ・維持費完全ゼロ ・税額軽減 ・間取り完全復旧 | ・初期費用高額 ・工事大規模 ・建築確認必要な場合あり | 将来使用予定なし 大規模改装予定 |
部分撤去・リフォーム | 30~150万円 | 1~2週間 | ・費用抑制が可能 ・スペース有効活 ・工期短縮 | ・一部維持費継続 ・昇降路の維持が必要 | スペース活用希望 費用を抑えたい |
一時的停止 | 年2~3万円 | - | ・低コスト維持 ・再稼働が可能 ・判断の猶予 | ・長期放置リスク ・復旧費用増大の可能性 | 将来使用可能性あり判断の猶予がほしい |
売却 | 実質マイナス | - | ・理論上の収入 | ・買取業者がいない ・工事費の負担大 ・現実的でない | 推奨しない |
完全撤去は最も根本的な解決方法で、エレベーター本体から昇降路まで全てを取り除きます。維持費が完全になくなり固定資産税が下がる可能性がありますが、費用が高額で工事期間も長くなります。
部分撤去とリフォームは、エレベーター本体のみを撤去し昇降路を有効活用する方法です。費用を抑えられ、縦型の収納スペースや書斎として生まれ変わらせることができます。
一時的停止は将来的に再び必要になる可能性がある場合に選ばれる方法で、年間の維持費を2~3万円程度に抑えることができます。ただし、停止期間が3年を超えると再稼働時に高額な費用がかかります。
売却は理論的には可能ですが、専門の買取業者が存在せず、撤去と設置の工事費用を考慮すると実際の手取り額はマイナスになることがほとんどのため、現実的な選択肢ではありません。
撤去後の活用方法

エレベーターを撤去した後のスペースは、アイデア次第で家の中で最も価値のある空間に変身させることができます。
最も人気が高いのは大容量収納スペースとしての活用です。天井まで続く収納庫として、季節用品や使用頻度の低い家具を整理して保管できます。各階にアクセス口を設ければ用途別に分けて収納でき、改装費用は20~80万円程度と非常にコストパフォーマンスが高い選択肢です。
書斎や作業スペースとしての活用も、在宅ワークが増えた現在では特に注目されています。昇降路の静かで集中できる環境は理想的なワークスペースになり、改装費用は50~120万円程度です。
子供がいる家庭ではプレイルームとして、防音対策を施せば楽器の練習室として、ペットを飼っている家庭では専用スペースとして改造することも人気です。他にもホームシアタールームやワインセラー、ミニ図書館など様々な改装例が見られます。
ただし、活用方法を決める際は建築基準法や消防法などの法的制限を必ず確認し、改装前には専門家に相談することが大切です。
メンテナンス契約をしない場合

ホームエレベーターのメンテナンス契約を解除するかどうかは、多くの家庭が悩む重要な判断です。メンテナンス契約は法的な義務ではないものの、安全面で非常に重要な役割を果たしています。
契約を解除することで年間5~8万円の維持費を節約できますが、契約解除には相当なリスクが伴います。最も深刻な問題は故障時の対応で、契約がないと修理業者を自分で探すところから始めなければならないため、制御基板の交換だけで50~80万円、モーターの交換では100万円を超えることも珍しくありません。
定期点検を受けないことで小さな不具合を見逃し、初期段階で発見すれば軽微な修理で済むものが大規模な故障につながることがあります。
また、メンテナンス契約を結んでいない場合、万が一事故が発生した際に保険金の支払いを拒否される可能性もあります。
完全に使用を停止し、適切な安全措置を講じる場合は、電源を完全に切断しエレベーター内への立ち入りを物理的に禁止する措置を取った上で、年1回程度の安全確認を継続することが推奨されます。
点検を怠ったらどうなる?

定期点検を怠ったホームエレベーターには、時間の経過とともに深刻で多岐にわたる問題が発生します。これらの問題は段階的に進行し、最終的には重大な事故や高額な修理費用につながる可能性があります。
最もリスクが高いのは安全装置の機能低下です。緊急停止装置、安全ブレーキ、ドアセンサーなどの安全装置は定期的な確認と調整が必要で、点検を怠ると段階的に機能が低下します。
ドアセンサーの感度が低下すると人が挟まれた際に適切に反応せず、重大な事故につながる可能性もあります。
機械的な劣化も深刻な問題です。ワイヤーロープは常に張力がかかっており、時間とともに摩耗が進行し、定期点検を怠ると突然の断線につながる可能性があります。ブレーキパッドの摩耗により制動力が低下すると、最悪の場合は制動不能になることもあります。
油圧式エレベーターの場合、オイル交換を怠ると機械部品の摩耗が急速に進行し、オイル漏れが発生して転倒事故の原因となる可能性があります。
また、電気系統では配線の劣化によりショートや火災のリスクが高まり、バッテリー関連では停電時に閉じ込められるリスクが増大します。
こうした問題を避けるためには、たとえ使用頻度が低くても最低年1回の基本点検は継続し、異常を感じた場合はすぐに専門業者に相談することが重要です。
ホームエレベーター撤去に使える補助金はある?

ホームエレベーターの撤去について多くの方が期待する補助金制度ですが、残念ながら撤去専用の補助金制度は一般的には存在しません。しかし、特定の条件を満たす場合には関連する補助制度が適用される可能性があります。
関連性が高いものとして「老朽危険家屋解体撤去補助金」があります。この制度は建物全体が老朽化により倒壊の危険性があると自治体に認定された場合に適用され、一例として解体費用の5分の1から2分の1程度が支給される制度があり、金額にして50~200万円程度となる場合があります。
ただし、この制度はエレベーター単体の撤去ではなく建物全体の解体が対象となることが一般的です。
他にも「危険廃屋解体撤去補助金」という制度も一部の自治体で実施されており、一例として補助金額は解体費用の約30%程度で、自治体により50~100万円程度が支給される場合があります。
補助金申請の際は工事前の申請が必須で、申請には建築士による診断書や見積書などの書類が必要になります。これらの補助制度は年度予算に限りがあり、早期に締め切られることがあるため、年度初めから情報収集を開始することが重要です。
補助金が適用されない場合でも、撤去工事費用は確定申告時に雑損控除として税務上の控除を受けられる可能性があるため、まずは税務署に相談してみることをおすすめします。
ホームエレベーターを使わなくなった際の費用
- 解体費用はいくら?
- 年間維持費の内訳
- 固定資産税への影響
- 何年持つ?老朽化と耐用年数
- 修理と後付け交換どちらがお得?
解体費用はいくら?

ホームエレベーターの解体費用は、一般的な相場は50~300万円程度といわれていますが、多くの要因によって変動するため、条件によっては400万円を超えることもあり、事前の詳細な見積もりが不可欠です。
撤去範囲 | 費用目安 | 工期 | 特徴・メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|
本体のみ撤去 | 30~80万円 | 3~7日 | 昇降路活用可能、工期短縮 | 昇降路の維持費継続 |
完全撤去 | 150~300万円 | 2~4週間 | 完全な間取り復旧、維持費ゼロ | 高額、大規模工事 |
撤去+改装 | 200~500万円 | 3~6週間 | スペースの有効活用 | 高額、長期の工事 |
解体費用に最も大きく影響するのは撤去の範囲と工事の複雑さです。建物の構造も費用に大きく影響し、木造住宅の場合は解体作業が比較的容易ですが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は慎重な作業が求められるため、費用が高くなります。
階数も重要な費用要因で、3階建て以上になると昇降路が長くなり撤去する部材の量が増えます。
廃棄物処理費用も無視できない要素で、特に制御盤に含まれる電子部品は産業廃棄物として処理する必要があり、通常の建設廃棄物よりも処理費用が高くなります。
見積もりを取る際は複数の業者から詳細な見積もりを取得し、本体撤去費用、昇降路の解体費用、廃棄物処理費用、復旧工事費用を明確に分けて記載してもらうことが重要です。
年間維持費の内訳

使わなくなったホームエレベーターでも、完全に停止し撤去するまでは多くの維持費がかかり続けます。年間の維持費は一般的に7~10万円程度ですが、エレベーターの種類や契約内容によって大きく変動します。
最も大きな割合を占めるのがメンテナンス契約費用で、基本的な契約では年間5~8万円程度です。これには定期点検、緊急時の対応、基本的な消耗品の交換が含まれますが、大きな部品の交換や修理は含まれません。
電気代は前述の通り、月々500~1,000円程度、年間では6,000円~1万2,000円程度かかります。油圧式エレベーターの場合は5年ごとのオイル交換が必要で、1回あたり5万円程度(年間換算1万円程度)かかります。
税金と保険料の負担も継続します。固定資産税でエレベーターが設置されている限り年間2万円程度、火災保険や住宅総合保険の保険料が年間5,000~1万円程度かかります。
これらすべての維持費を総合すると、5年間維持すれば35~50万円、10年間なら70~100万円の費用がかかることになります。
固定資産税への影響

ホームエレベーターの設置は固定資産税に影響を与えるため、使わなくなった場合の税制上の取り扱いを確認することが重要です。
エレベーターが設置されている住宅では、建物の評価額が上昇し、固定資産税が年間2~3万円程度高くなることが一般的です。固定資産税は建物の評価額に基づいて計算され、エレベーターの設置により建物全体の評価が向上します。
エレベーターを撤去した場合、完全に撤去すれば翌年度の固定資産税からエレベーター分の評価額が除外される可能性が高いです。ただし、撤去工事を行った年度中は従来通りの税額が課されるため、撤去による税額軽減効果は工事完了の翌年から実感できます。
多くの自治体では、エレベーターを撤去した場合に「家屋滅失届」または「家屋一部滅失届」を提出する必要があります。届出を怠ると、実際には存在しないエレベーターに対して課税が続く可能性があるため注意しましょう。
長期的な視点で考えると、使わないエレベーターを維持することによる税負担は累積すると相当な金額になり、10年間で20~30万円、20年間なら40~60万円の税負担となります。
参考リンク:総務省「固定資産税制度」/国税庁「土地家屋の評価」
何年持つ?老朽化と耐用年数

ホームエレベーターの寿命と老朽化の進行は、多くの要因が関係します。メーカーが設定する耐用年数は一般的に20~25年とされており、この25年という数字は理想的な使用環境と適切なメンテナンスを前提としています。
しかし、実際の使用可能年数は使用環境、維持管理の状況、使用頻度によって大きく左右され、場合によっては10年程度で大規模な修理が必要になることもあります。
期間 | 段階 | 主な症状・特徴 | 必要な対応 | 注意点 |
---|---|---|---|---|
0~10年 | 正常稼働期 | ・安定した動作 ・静音運転 ・予定通りの性能 | ・定期メンテナンス ・予防保守 ・消耗品交換 | 定期点検が重要 |
10~15年 | 初期老朽化期 | ・動作音の変化 ・軽微な振動 ・消耗品の交換頻度増 | ・注意深く観察 ・点検頻度を増やす ・軽微な修理対応 | 放置すると悪化するので、早期発見が重要 |
15~20年 | 本格老朽化期 | ・異常音 ・振動の常態化 ・制御系統が不安定に ・故障の頻発 | ・主要部品の交換 ・大規模修理 ・更新の検討開始 | 修理費が急増し、安全性が低下 |
20年以上 | 更新検討期 | ・部品製造終了のリスク ・安全性大幅低下 ・修理困難の可能性あり | ・撤去・更新判断 ・専門業者に相談 ・安全対策強化 | 使用継続の危険性、経済性消失 |
メーカーが推奨する標準的な耐用年数は25年程度ですが、実際は15~20年程度で大規模な更新が必要になることが多いようです。
最も分かりやすい老朽化の兆候は動作音の変化で、正常な状態では静かに動作するエレベーターが異常音や振動を発するようになった場合は、機械部品の摩耗が相当進行している可能性があります。
環境により老朽化の進行速度も異なり、海に近い地域では塩害による腐食が進行しやすく、湿度の高い地域では電気部品の劣化が加速することが考えられます。
また、使用頻度も大きく影響し、1日数十回の使用と週数回程度の使用を比較すると、数十回使用では2倍から3倍の速度で老朽化が進行します。
耐用年数に近づいた、または超過したエレベーターについては、安全性と経済性の両面から更新または撤去を検討する時期となります。重要なのは耐用年数が近づく前に将来の計画を立てることです。
修理と後付け交換どちらがお得?

完全撤去や改装ではなく、引き続き利用したい場合、老朽化したホームエレベーターを修理して延命するか、思い切って撤去して新しいものに後付け交換するかは悩ましい問題です。
修理を選択する場合の最大のメリットは初期費用を大幅に抑えられることで、部分的な修理であれば10~50万円程度、比較的大規模な修理でも100~200万円程度で済みます。
しかし、耐用年数を過ぎたエレベーターは一か所を修理しても他の部分が次々と故障する、いわゆる「もぐら叩き」状態になりがちで、3~5年で後付け交換費用を上回ることも珍しくありません。
後付けで新しいものに交換する選択をする場合の最大のメリットは、最新の安全機能と性能を得られることです。
現在のホームエレベーターは15年前のモデルと比較して格段に安全性が向上し、省エネ性能も大幅に改善されているので、電気代を30~50%削減できることも多いです。
修理 vs 後付け交換 累積コスト比較(15年間)
年数 | 修理選択(累積) | 交換選択(累積) | 差額 | 備考 |
---|---|---|---|---|
0年 | 0万円 | 400万円 | +400万円 | 初期投資大 |
5年 | 150万円 | 430万円 | +280万円 | 修理費用増加開始 |
10年 | 350万円 | 460万円 | +110万円 | 差額縮小 |
13年 | 500万円 | 475万円 | -25万円 | 逆転ポイント |
15年 | 600万円 | 490万円 | -110万円 | 交換選択有利 |
この比較は以下の前提条件に基づいて算出しています。
- 修理選択については、メンテナンス契約を継続し、都度修理対応
- 交換選択については、新品購入後メンテナンス契約を継続し、15年間は大型部品交換なしの想定
- 両選択とも年間維持費(メンテナンス・電気代等)を年5-8万円で計算
- 比較期間は15年(新品の大型部品交換が本格化する前まで)
上記の条件で算出すると、13年目頃から交換選択の方が経済的になり、以降は差が拡大します。
比較期間を15年に設定したのは、新品エレベーターでも15年を超えると大型部品の交換が本格化し、比較条件が大きく変わるためです。
修理か交換か判断のための具体的な基準として、現在のエレベーターの経過年数と今後の使用予定期間が重要になります。
設置から15年以上経過しており、今後10年以上使用する予定がある場合は後付け交換、設置から10年程度で近い将来に住み替えを予定している場合は最小限の修理で対応し将来的に撤去するという選択肢が現実的です。
最終的な判断は、費用だけでなく安全性、快適性、家族の将来計画を総合的に考慮して行いましょう。
ホームエレベーターを使わなくなった時の対応まとめ
- 放置すると年間7~10万円の維持費が無駄に発生する
- 完全撤去の費用は50~300万円程度が相場
- 部分撤去・リフォームなら30~150万円で済む場合が多い
- 固定資産税は年間2~3万円程度高くなり続ける
- 5年間放置すると累積で35~50万円の損失となる
- 一時停止なら年間維持費を2~3万円に抑制可能
- 売却は買取業者不在のため現実的な選択肢ではない
- 撤去後スペースは収納や書斎として有効活用できる
- 制御基板交換だけで50~80万円の高額費用がかかる
- メンテナンス契約解除は緊急時対応困難などリスクが大きい
- 定期点検を怠ると安全装置の機能低下で事故リスクが増大
- エレベーター用の撤去補助金制度は一般的に存在しない
- 老朽化は設置から15年程度で本格化し修理費用が急増する
- 耐用年数は25年が目安だが実際は15~20年で更新が必要なケースが多い
- 修理か交換かの判断は、安全性や家族の将来計画を見据え総合的に判断する