札幌国際スキー場に、シニアデーがあると聞いて調べているシニア世代の方も多いかもしれません。
実は、以前あった特定の曜日が安くなるシニアデーは現在廃止されています。
代わりに、60歳以上の方が毎日使える「シニア割引」制度が充実しています。
この記事では、現在の札幌国際スキー場のシニア割引の詳しい料金や、さらにお得になる「くるトククラブ」、利用回数ごとのおすすめプランまで、分かりやすく徹底解説します。
目次
札幌国際スキー場にシニアデーはない

- 過去には木曜日限定のシニアデーが存在
- 2022-2023シーズンから廃止
- 現在は毎日使えるシニア割引に変更
過去には木曜日限定のシニアデーが存在
以前、札幌国際スキー場には「シニアDAY」という特定の割引がありました。
これは毎週木曜日限定で、満55歳以上の北海道在住者を対象にしたものです。
料金も1日券が1,500円や2,000円といった、今と比べても非常に安い価格で提供されていました。
平日の集客を目的とした、地元シニア層向けの特別なサービスだったんですね。
2022-2023シーズンから廃止
しかし、このお得だった「シニアDAY」は、2022-2023シーズンから廃止されています。
公式な理由は発表されていませんが、この時期にシニアの年齢区分が「満55歳以上」から「満60歳以上」へと変更されました。
この変更に伴い、55歳以上を対象としていたシニアデーも終了したと考えられます。
現在は毎日使えるシニア割引に変更
シニアデーがなくなった代わりに、現在は曜日に関係なく毎日使える「シニア割引」へと制度が変わりました。
これは、特定の日だけを狙う必要がなくなり、シニアスキーヤーにとっては利用の自由度が高まったとも言えます。
年齢区分は60歳以上と65歳以上の2段階になり、より利用実態に合わせた料金体系が整備されています。
現在のシニア割引料金
- シニア割引(60歳以上)の料金
- グランドシニア割引(65歳以上)の料金
- 通常料金との比較表
- 身分証明書の提示が必要
シニア割引(60歳以上)の料金
現在の割引制度では、まず「シニア割引」があります。対象は満60歳以上の方です。
2025-2026シーズンの場合、リフト1日券の料金は、シーズン中(通常期間・春期間ともに)5,000円に設定されています。
グランドシニア割引(65歳以上)の料金
60歳以上のシニア割引に加え、さらに年齢が上の層に向けた「グランドシニア割引」も用意されています。
こちらは満65歳以上が対象です。
2025-2026シーズンの1日券料金は、シーズン中(通常期間・春期間ともに)4,700円となり、シニア割引よりも300円安く設定されています。
通常料金との比較表
一般料金とシニア、グランドシニアの料金を比較すると、そのお得さがよく分かります。
特に一般料金は、シーズン終盤の春期間(4月1日〜)になると料金が下がるのが特徴です。
| 券種 | 対象年齢 | 通常期間 (11/21~3/31) | 春期間 (4/1~5/6) |
|---|---|---|---|
| 一般 | 6,000円 | 5,500円 | |
| シニア | 満60歳以上 | 5,000円 | 5,000円 |
| グランドシニア | 満65歳以上 | 4,700円 | 4,700円 |
| 中・高校生 | 4,000円 | 4,000円 | |
| 小学生 | 2,800円 | 2,800円 |
※上記料金はすべて税込です。購入時には別途ICカード保証金500円が必要です(カード返却時に返金されます)。出典:札幌国際スキー場(リフト料金)
身分証明書の提示が必要
シニア割引やグランドシニア割引を利用する際は、必ず年齢が確認できる身分証明書が必要です。
チケット売場の窓口で提示を求められますので、忘れないように持参しましょう。
有効な身分証明書としては、運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポートなどが一般的です。
シニアがお得に利用する3つの方法

- 窓口でシニア割引を適用
- WEBでシニア割引を適用
- くるトククラブに入会してシニア価格を適用
- それぞれのメリット・デメリット
- どれを選ぶべきか
窓口でシニア割引を適用
最も基本的な方法が、スキー場現地のチケット売場窓口で直接購入する方法です。
身分証明書を提示すれば、シニア(60歳以上)は5,000円、グランドシニア(65歳以上)は4,700円で1日券が買えます。
事前の手続きが一切不要なので、思い立った時にすぐ行けるのがメリットです。
WEBでシニア割引を適用
札幌国際スキー場の公式サイトでは、リフト券のWEB事前購入が可能です。
これを利用すると、シニア料金がさらに割引になります。
2025-2026シーズンの場合、WEB割引を使うと以下の料金になります。
- シニア(60歳以上): 5,000円 → 4,700円(300円お得)
- グランドシニア(65歳以上): 4,700円 → 4,400円(300円お得)
事前にオンラインで決済を済ませておけば、当日のチケット窓口でのやり取りがスムーズになるのも大きなメリットです。
ただし、このWEB割引と、後述する「くるトククラブ」の割引は併用できません。出典:札幌国際スキー場(WEBチケット)
くるトククラブに入会してシニア価格を適用
シーズン中に複数回(2回以上)行く予定があるなら、「くるトククラブ」への入会が断然おすすめです。
これは来場回数に応じて割引額が大きくなる会員制度で、シニア・グランドシニア専用の割引価格が設定されています。
例えば、2回目以降の利用では、WEB割引よりもさらに安くなる場合があります。
それぞれのメリット・デメリット
3つの方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。
| 購入方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 窓口購入 | ・事前手続き不要 ・思い立ったらすぐ行ける | ・割引額が最も小さい(定価) ・窓口で並ぶ可能性がある |
| WEB割引 | ・窓口より300円安い ・当日の購入がスムーズ | ・事前のネット決済が必要 ・シーズン1回だけの利用向き |
| くるトククラブ | ・2回目以降の割引額が最大 ・利用回数に応じてどんどん安くなる | ・初回の入会手続き(現地)が必要 ・窓口での購入が必須(WEB不可) |
どれを選ぶべきか
どの方法を選ぶべきかは、そのシーズンに何回スキー場に行くかで決まります。
- 年1回だけ行く人: 「WEB割引」が一番お得で便利です
- 年2回以上行く人: 「くるトククラブ」に入会するのがお得です
- 行くかどうかわからない人: とりあえず「窓口購入」か「WEB割引」で1回目を滑り、もし2回目も行くことになったら、その時に「くるトククラブ」に入会するのがおすすめ
くるトククラブでさらにお得に
- くるトククラブとは
- 入会方法と会員資格
- 来場回数別の割引額(シニア・グランドシニア)
- ICカード保証金500円について
- 退会方法と注意点
くるトククラブとは
「くるトククラブ」は、札幌国際スキー場のリピーター向け会員プログラムです。
入会金・年会費は無料で、シーズン中のリフト券(1日券)の購入回数に応じて、料金がどんどん安くなっていく仕組みです。
シーズン券を買うほどではないけれど、年に何回かは滑りに行きたい、というシニアスキーヤーにぴったりの制度です。
入会方法と会員資格
入会方法は少し特徴的で、2段階の手続きが必要です。
ステップ1:オンライン登録
まず、スマホやPCから「くるトククラブ」の会員情報をオンラインで入力します。
ステップ2:現地で本登録
次に、スキー場現地のインフォメーションカウンターで「本登録」を行います。この時に会員証となるICカードを受け取ります。
注意点として、この本登録はリフト券を購入する前に行う必要があります。
また、会員募集はシーズン中の期間限定(例年11月中旬~3月下旬)となっています。
来場回数別の割引額(シニア・グランドシニア)
くるトククラブの最大の魅力が、この来場回数に応じた割引です。
シニア(60歳以上)とグランドシニア(65歳以上)の料金は以下のようになります。
| 購入回数 | シニア(60歳以上) | グランドシニア(65歳以上) |
|---|---|---|
| 初回(通常料金) | 5,000円 | 4,700円 |
| 2~5回目 | 4,500円 | 4,200円 |
| 6回目以降 | 4,200円 | 3,900円 |
※上記は通常期間(11/21~3/31)の料金です。春期間(4/1~)も同様の割引体系が適用されます。
注目すべきは、2回目からWEB割引(シニア4,700円、グランドシニア4,400円)よりも安くなる点です。
さらに、この来場回数カウントは優遇され、あるシーズンに複数回利用した会員は、翌シーズンの初回利用時から「2回目料金」が適用されるため、継続して利用する人ほどお得になります。
注意点したいのが、くるトククラブの割引価格は、スキー場窓口での購入時のみ適用されるということです。
WEB販売では利用できません。出典:札幌国際スキー場(くるトククラブ)
ICカード保証金500円について
くるトククラブに入会して会員証ICカードを受け取る際、保証金(デポジット)として500円を預ける必要があります。
これは会員証自体がリフト券の機能も兼ねたICカードとなるため、実質的にはリフト券購入時に必要なICカード保証金と同じ扱いです。
退会方法と注意点
くるトククラブの「退会」は、会員証ICカードを返却することを意味します。
カードをチケット売場や返却機に返却すると、預けた保証金500円は返金されますが、同時に会員資格も失効します。
退会すると、それまでに貯めた来場回数のカウントもリセットされてしまうので注意が必要です。
来シーズンも利用する可能性がある場合は、カードを返却せずにそのまま持ち帰りましょう。
また、カードを紛失・破損した場合は再発行手数料1,000円がかかり、元の保証金500円は返ってこないので、大切に保管しましょう。
割引の重複は不可

- 複数の割引を一度に使うことはできない
- 窓口購入かWEB購入、どちらか一つを選ぶ
- くるトククラブと他の割引はどうなる?
- 各種パックを使う場合
- シーズン券早割優待券の扱い
複数の割引を一度に使うことはできない
札幌国際スキー場では、お得な割引やパックがいくつか用意されていますが、基本的なルールとして「複数の割引を一度に使うこと(併用)はできない」と定められています。
利用者は、自分にとって最もお得になる割引を一つだけ選ぶ必要があります。
窓口購入かWEB購入、どちらか一つを選ぶ
シニアの方が1日券を買う方法は、大きく分けて2つあり、どちらか一方を選ぶ必要があります。
方法1:現地の「窓口」で買う
価格:シニア 5,000円 / グランドシニア 4,700円
これが「窓口シニア割引」です。
方法2:事前に「WEB」で買う
価格:シニア 4,700円 / グランドシニア 4,400円
これが「WEB割引シニア料金」です。窓口より300円安くなります。
「WEB割引シニア料金」で購入するか、それとも「窓口でシニア割引(5,000円)」を買うか、という2択になります。
窓口シニア割引かWEB割引、どちらか一つを選ぶ
例えば、「シニア割引」と「WEB割引」は併用できません。
「WEB割引シニア料金(4,700円)」という一つの商品を選ぶか、窓口で「シニア割引料金(5,000円)」で買うか、どちらか一方を選択することになります。
WEB割引の料金から、さらにシニア割引を適用することは不可能です。
くるトククラブと他の割引はどうなる?
「くるトククラブ」の割引も同様です。
くるトククラブ会員がチケットを買う際は、「くるトククラブ会員価格(シニア2回目なら4,500円)」が適用されます。
この価格に対して、WEB割引や他の割引券を併用することはできません。
各種パックを使う場合
スキー場が提供している「ランチパック」や「親子パック」などのセット商品を購入する場合も注意が必要です。
これらのパック料金はすでにセットで割引された価格になっているため、くるトククラブの割引や他の割引券を適用することはできません。
シーズン券早割優待券の扱い
シーズン券の早割特典でもらえる「優待割引券」は、同伴者の1日券を4,000円で購入できるという独立した権利です。
この4,000円という特別価格に対して、シニア割引などをさらに適用して安くすることはできません。
シーズン券早割優待券という選択肢
- 優待券を使えば1日券が4,000円
- 入手方法(シーズン券購入者の特典)
- もらえる枚数(WEB購入5枚、現地購入2枚)
- 家族や友人と行く場合に検討価値あり
優待券を使えば1日券が4,000円
もし家族や友人にシーズン券を持っている人がいる場合、シニア割引よりお得になる可能性のある「優待割引券」という選択肢があります。
この優待券を使うと、通常大人6,000円の1日券が4,000円で購入できます。
これは、グランドシニアのくるトククラブ6回目以降(3,900円)を除けば、最も安い価格の一つです。
入手方法(シーズン券購入者の特典)
この優待券は、早割期間中(例年9月中旬頃まで)にシーズン券を購入した人だけが特典として受け取れるものです。
そのため、シーズン券を購入する予定がない人が単体で入手することはできません。
もらえる枚数(WEB購入5枚、現地購入2枚)
優待券がもらえる枚数は、シーズン券の購入方法によって異なります。
- WEB販売での購入: 5枚
- 現地販売での購入: 2枚
スキー場としては、手続きが簡単なWEBでの購入を推奨しており、特典に大きな差をつけています。
家族や友人と行く場合に検討価値あり
この優待券は、シーズン券購入者本人以外(同伴者)が利用できます。
もしシーズン券を持っている家族や友人と一緒に滑りに行く場合、この優待券を譲ってもらうのが非常にお得です。
例えば、シニア(60歳以上)の方が年1回だけ行く場合、WEB割引なら4,700円ですが、この優待券を使えれば4,000円となり、700円も安くなります。
グランドシニア(65歳以上)の方でも、WEB割引(4,400円)やくるトククラブの2回目(4,200円)より安くなります。
周りにシーズン券を持っている人がいたら、ぜひ利用しましょう。
利用回数別のおすすめプラン

- 年1-2回利用:WEB割引シニア料金
- 年3-5回利用:くるトククラブ
- 年6回以上利用:シーズン券を検討
- 家族同伴の場合の考え方
年1-2回利用:WEB割引シニア料金
シーズン中に1回、または2回行くかどうか、という方におすすめなプランです。
年1回だけの場合
「WEB割引」(シニア4,700円 / グランドシニア4,400円)が最もお得で便利です。
もしシーズン券持ちの知人がいれば「優待券(4,000円)」が最安です。
年2回行く場合
「くるトククラブ」への入会がおすすめです。
【シニア(60歳以上)の場合】
1回目5,000円 + 2回目4,500円 = 合計9,500円
WEB割引2回なら 4,700円×2 = 9,400円でほぼ同額ですが、来シーズンの割引権利が得られる点がお得です。
【グランドシニア(65歳以上)の場合】
1回目4,700円 + 2回目4,200円 = 合計8,900円
WEB割引2回なら 4,400円×2 = 8,800円でこちらもほぼ同額ですが、くるトククラブなら3回目以降の割引額が大きくなります。
年2回利用する場合、合計金額はWEB割引とほぼ同じですが、3回目に行く可能性が少しでもあるなら、くるトククラブに入会しておくのが賢明です。
年3-5回利用:くるトククラブ
シーズン中に3回から5回滑る予定の方なら、「くるトククラブ」一択です。
WEB割引を利用し続けるよりも、トータルの支出を確実に抑えられます。
【グランドシニア(65歳以上)が3回利用した場合の比較】
- WEB割引: 4,400円 × 3回 = 13,200円
- くるトククラブ: 4,700円(1回目) + 4,200円(2回目) + 4,200円(3回目) = 13,100円
このように3回目から明確に「くるトククラブ」の方がお得になり、回数を重ねるほどその差は開いていきます。
年6回以上利用:シーズン券を検討
シーズン6回目からは、くるトククラブの料金が最も安い価格(シニア4,200円 / グランドシニア3,900円)になります。
この段階になると、いっそのこと「シーズン券」を購入した方が得になる可能性も出てきます。
例えばグランドシニア(65歳以上)の場合、最も安いシーズン券(早割・継続)は61,000円です。
くるトククラブで6回目以降(3,900円)で滑り続けた場合、約16回(61,000円 ÷ 3,900円 ≒ 15.6回)以上滑るなら、シーズン券の方がお得になる計算です。
週1回ペースで通うような方は、シーズン券を検討しましょう。
家族同伴の場合の考え方
家族(例えば、一般料金の子供や孫)と一緒に行く場合はどうでしょうか?
シニアの方自身は「くるトククラブ」を利用するのがお得ですが、もしご自身がシーズン券を購入した場合、特典の「優待割引券(4,000円)」を同伴する家族に使ってもらうことができます。
一般料金の家族は、通常6,000円(春5,500円)なので、この優待券の効果は絶大です。
また、「親子パック」(一般大人+小学生)といったセット券も用意されていますが、これらはシニア割引やくるトク割引とは併用できないため、どちらがトータルで得になるか、同伴する人の状況により計算が必要です。
損しないための注意点
- WEB割引を知らず窓口で通常購入
- くるトククラブに未登録で損をする
- シーズン券早割の期限を逃す(9月中旬まで)
- 身分証を忘れて割引が受けられない
- ICカード保証金500円の扱い
WEB割引を知らず窓口で通常購入
よくある失敗が、WEB割引の存在を知らずに現地の窓口で定価のシニア料金(5,000円または4,700円)を支払ってしまうことです。
年1回しか行かない場合でも、WEBで買うだけで300円安くなります。
WEB購入に抵抗がなければ、こちらで購入しましょう。
くるトククラブに未登録で損をする
「どうせ年2〜3回しか行かないから」と、くるトククラブに入会しないのも損につながります。
前述の通り、年3回以上ならくるトククラブの方がお得になりますし、年2回でも入会しておけば来シーズンの割引につながります。
入会金は無料なので、複数回行く可能性が少しでもあるなら登録しておきましょう。
シーズン券早割の期限を逃す(9月中旬まで)
シーズン券の購入を検討している方は、「早割」の期限に要注意です。
早割価格と通常価格では、シニア・グランドシニアの場合、最大で11,500円もの価格差があります(グランドシニアの早割継続61,000円 vs 通常72,500円)。
早割期間は例年9月中旬頃までと非常に早いので、検討する方は買い逃しのないようにしましょう。
身分証を忘れて割引が受けられない
シニア割引、グランドシニア割引、どちらも年齢を証明する身分証の提示が必須です。
せっかくスキー場に着いたのに、身分証を忘れて一般料金(6,000円)を支払うことになっては、1,000円以上の大きな損をしてしまいます。
家を出る前に必ず確認しましょう。
ICカード保証金500円の扱い
リフト券を購入する際、チケット代とは別にICカード保証金(デポジット)500円が必ずかかります。
この500円は、帰る際にICカードを返却機か窓口に戻せば全額返金されます。
「くるトククラブ」会員で来シーズンも使う人は持ち帰りますが、そうでない方は、忘れずに返却して500円を受け取りましょう。
その他の購入方法は?

- セイコーマート前売り券(割引なし・利便性重視)
- 各種パック料金(ランチ・親子)
セイコーマート前売り券(割引なし・利便性重視)
スキー場近隣の指定されたセイコーマート6店舗(新光店、みすまい店、定山渓温泉店など)では、リフト券を事前に購入できます。
最大のメリットは、スキー場到着後にチケット売場に並ぶ必要がなくなるということ。
ただし、ここで販売されているのは基本的に通常料金のチケットであり、シニア割引やくるトククラブの割引は一切適用されません。
各種パック料金(ランチ・親子)
リフト券と他のサービスがセットになったパック商品もあります。
- ランチパック: 1日券に1,080円分の食事券がセットで6,500円(通常期間)
- 親子パック: 一般大人1名+小学生1名で7,800円(通常期間)
ただし、シニア(60歳以上)の方がランチパックを購入するメリットは、ほとんどありません。
ランチパック(6,500円)だと、実質リフト券代は5,420円(6,500円 - 1,080円)となり、「WEB割引シニア料金(4,700円)」や「くるトククラブ会員価格(4,500円~)」よりも割高になってしまいます。
リフト券はWEB割引やくるトククラブで購入し、食事は現地で別に支払う方が、トータルの出費は安くなります。
シーズン券のシニア料金
- 早割価格と通常価格
- 継続割引について
- 何回で元が取れるか
シーズン券のシニア・グランドシニア料金
シーズン中に何度も通うヘビーユーザー向けに、シーズン券にもシニア・グランドシニア料金が設定されています。
シーズン券の価格は、購入時期(早割か通常か)と、前年も購入したか(継続か新規か)で細かく分かれています。
| 区分 | 購入時期 | 購入種別 | 料金(税込) |
|---|---|---|---|
| シニア(60歳以上) | 早割 | 継続 | 66,000円 |
| 新規 | 71,000円 | ||
| 通常 | 継続 | 72,500円 | |
| 新規 | 77,500円 | ||
| グランドシニア(65歳以上) | 早割 | 継続 | 61,000円 |
| 新規 | 66,000円 | ||
| 通常 | 継続 | 67,500円 | |
| 新規 | 72,500円 |
※上記料金にはICカード保証金500円が含まれています。
ご覧の通り、早割・継続が最も安く、通常・新規が最も高くなります。
グランドシニアの場合、その差は11,500円にもなります。
継続割引について
「継続割引」は、前年度に全日シーズン券を買った人だけでなく、平日シーズン券など、何らかのシーズン券を購入した人も対象となる場合があります。
自分が対象になるか、購入前に確認してみましょう。
何回で元が取れるか
シーズン券が本当にお得になる回数を計算してみましょう。
ここでは、最も安いシーズン券(早割・継続)と、最も安い1回券(くるトククラブ6回目以降)で比較します。
【シニア(60歳以上)の場合】→シーズン16回以上滑るならシーズン券がお得
シーズン券(早割・継続): 66,000円
くるトク6回目〜: 4,200円
→ 66,000円 ÷ 4,200円 ≒ 15.7回
つまり、シーズン16回以上滑るならシーズン券がお得です。
【グランドシニア(65歳以上)の場合】→シーズン16回以上滑るならシーズン券がお得
シーズン券(早割・継続): 61,000円
くるトク6回目〜: 3,900円
→ 61,000円 ÷ 3,900円 ≒ 15.6回
こちらも、シーズン16回以上滑るならシーズン券がお得になります。
週に1回以上通うようなペースでなければ、くるトククラブを利用する方がトータルでは安くなる可能性が高いと言えます。
よくある質問
- シニアデーが復活する可能性はある?
- 60歳になる年度から使える?
- 道外在住でも割引は使える?
- 混雑する曜日や時間帯は?
シニアデーが復活する可能性はある?
かつてのお得な「シニアデー(DAY)」の復活を望む声もあるかもしれませんが、スキー場からの公式な発表はありません。
現在の戦略は、特定日に集客を集中させる方法から、くるトククラブのように利用頻度に応じて優遇する、長期的なファンを増やす方法へとシフトしています。
この流れを考えると、過去と同じ形のシニアデーが復活する可能性は低いと考えられます。
60歳になる年度から使える?
札幌国際スキー場の年齢判定は、利用者にとって非常に有利なルールになっています。
購入日時点でまだ59歳(または64歳)でも、そのスキーシーズン中(2026年5月6日まで)に60歳(または65歳)の誕生日を迎えるのであれば、シーズン開始時からシニア(またはグランドシニア)料金の対象となります。
道外在住でも割引は使える?
はい、使えます。
現在のシニア割引、くるトククラブ、シーズン券のいずれにおいても、北海道在住者限定のような居住地に関する条件は一切ありません。
道外からの観光や、海外からスキーに来たシニアの方も、日本人と同じ条件で全ての割引を利用できます。
混雑する曜日や時間帯は?
札幌市内から近いため、土日祝日は平日よりも大幅に混雑する傾向にあります。
特に混雑のピークは、年末年始、冬休み、三が日です。この時期はレンタルコーナーに長蛇の列ができることもあります。
時間帯としては、朝一番の圧雪バーンを狙う人で午前中は早くから混み始め、午前10時〜午後2時頃がリフトやゴンドラの待ち時間が最も長くなる傾向があります。
混雑を避けたいシニアの方は、ピーク時期を外し、平日の朝早い時間か、午後の遅い時間を狙うのがおすすめです。
札幌国際スキー場のシニアデー廃止?お得な割引活用ガイド【まとめ】
- 札幌国際スキー場で以前あった「シニアデー」は廃止されている
- 現在は曜日を問わず毎日使えるシニア割引が導入されている
- シニア割引は満60歳以上、グランドシニア割引は満65歳以上が対象
- 割引利用には運転免許証などの身分証明書が必ず必要
- 年1回だけの利用ならWEB割引(シニア4,700円)が便利でお得
- 年2回以上行くなら「くるトククラブ」への入会がお得
- くるトククラブは入会金無料で来場回数に応じて割引が増える仕組み
- くるトク会員は2回目で4,500円、6回目以降は4,200円(シニア)
- くるトク会員(グランドシニア)は2回目で4,200円、6回目で3,900円
- くるトクの来場優遇は翌シーズンにも引き継がれる(2回目料金から)
- 各種割引の併用はできず、どれか一つを選ぶ必要がある
- シーズン券の優待券(4,000円)が使えるなら最安になる可能性も
- シニア・グランドシニア共に約16回以上利用する場合はシーズン券がお得
- シーズン券は早割・継続で購入するのが最も安上がり
- 年齢判定はシーズン中に誕生日を迎える場合も対象となる
- 北海道外の在住者や海外からの観光客も全ての割引が使える
