ダスキンから株主優待券が届いたけど、「これってどう使うのが一番おトクなの?」「ミスドやモスで使えるのは嬉しいけど、何かルールはあるのかな?」と、詳しい使い方が気になっていませんか?
そんなあなたの疑問に、お答えします!
はじめに、株主優待制度の概要から、ダスキン株主優待の基礎情報として、権利確定日や発行時期、いくらもらえるのかという具体的な価値、そして長期保有でどれだけ増えるかまで、しっかり解説。
優待券の使い方ガイドでは、ミスタードーナツ(ミスド)やモスバーガーでの使用方法と注意点はもちろん、使えるお店の確認方法や一部対象外店舗の見分け方、さらにはスマホアプリやオンライン注文で使えるかといった、テイクアウトやデリバリーとの関係もスッキリ解決します。
また、お釣りはでるのか?有効期限はいつまで?といった利用時の注意点・制限事項も解説します。
ダスキン優待券を最大限に活かすコツをつかんでくださいね。
目次
「ダスキン優待券」とは?基本情報をチェック
- 株主への感謝を形に。事業への理解を深める優待制度
- 優待券は1種類!500円券の紙タイプ
株主への感謝を形に。事業への理解を深める優待制度
ダスキンの株主優待は、株主の日頃の応援に感謝を伝えるとともに、自社のサービスを実際に体験してもらうことで、もっとダスキンのことを好きになってもらいたい、という想いから生まれた制度です。
お掃除サービスからミスタードーナツまで、優待券が使えるお店やサービスの範囲がとても広いのが、この優待の最大の魅力です。出典:ダスキン 株主優待制度のご案内
優待券は1種類!500円券の紙タイプ
株主優待として自宅に届くのは、額面が500円の「株主ご優待券」という名前の金券です。
もらえる優待の合計金額がいくらであっても、すべてこの500円券の組み合わせになっています。
ここで一番大切なポイントは、この優待券がスマホで使えるデジタルチケットではなく、昔ながらの「紙の券」であるという点です。
このため、スマホアプリでの支払いや、ネットで事前に決済を済ませるタイプの注文方法では使えないことが多く、使うときには少しだけ注意が必要です。
どうすればもらえる?ダスキン株主優待の取得条件
- 権利確定日は年2回(3月末・9月末)
- 必要な株数と長期保有でさらにお得に!
権利確定日は年2回(3月末・9月末)
ダスキンの株主優待をもらえる人が決まる日のことを「権利確定日」といい、毎年3月31日と9月30日の年2回あります。
この日に株主として会社のリスト(株主名簿)に名前が載っていることが、優待をもらうための絶対条件です。
「権利確定日」と「権利付最終日」って?
「権利確定日に株主であればいいなら、その日に株を買えばいいの?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
株を買ってから、実際に会社の株主名簿に自分の名前が登録されるまでには、2営業日(土日祝日を除いた2日間)かかります。
そのため、権利確定日に株主でいるためには、その2営業日前の「権利付最終日」という日までに株を購入しておく必要があります。
この日を1日でも過ぎてしまうと、次の権利確定日まで優待をもらうことはできなくなってしまうので、くれぐれも注意しましょう。出典:松井証券
無事に権利が確定すると、以下のスケジュールで優待券が自宅に届きます。
▼優待券の発送時期
- 3月31日に権利確定した分 → その年の6月下旬~7月上旬ごろ
- 9月30日に権利確定した分 → その年の11月下旬~12月中旬ごろ
必要な株数と長期保有でさらにお得に!
ダスキンの株主優待をもらうためには、最低でも100株以上の株を持っている必要があります。
もらえる優待券の金額は、持っている株の数と、どれくらいの期間持ち続けているかによって変わります。
注目したいのが「長期保有株主優遇制度」です。
ダスキンの株を3年以上ずっと持ち続けていると、通常の優待に加えて、一律で500円分の優待券が追加でもらえます。
特に100株だけ持っている株主の場合、もらえる金額が1,000円から1,500円へと1.5倍にアップするため、長く応援するファンにとって非常に嬉しい制度です。
保有期間 | 保有株式数 | 優待金額(半期) | もらえる枚数 |
---|---|---|---|
3年未満 | 100株~299株 | 1,000円 | 500円券×2枚 |
3年未満 | 300株以上 | 2,000円 | 500円券×4枚 |
3年以上 | 100株~299株 | 1,500円 | 500円券×3枚 |
3年以上 | 300株以上 | 2,500円 | 500円券×5枚 |
長期保有の条件は「同一の株主番号で、3月31日および9月30日の株主名簿に連続して7回以上記載され、かつその期間100株以上を継続保有」することです。
少し難しく聞こえますが、要するに「一度株を売ったりせずに、同じ名義でずっと100株以上を持ち続けて3年経つ」ということです。
実践!優待券の使い方ガイド
- 会計時に出すだけ!基本の使い方
- お掃除から家事代行まで!利用可能なダスキン事業一覧
- ミスタードーナツ(ミスド)での使い方
- モスバーガーでの使い方
会計時に出すだけ!基本の使い方
優待券の使い方はとっても簡単です。
ミスタードーナツやモスバーガーのようなお店では、レジでのお会計のタイミングで「これ使えますか?」と店員さんに渡すだけでOKです。
また、お家のハウスクリーニングなど、ダスキンのスタッフが訪問するサービスで利用する場合は、作業が始まる前に担当の方へ「株主優待券を使いたいです」と伝えておくと、その後の手続きがスムーズです。
お掃除から家事代行まで!利用可能なダスキン事業一覧
この優待券のすごいところは、使えるサービスの幅広さです。
以下のようなダスキンがやっている、ほとんどのサービスで使えます。
- クリーンサービス(おなじみの黄色いモップやマットのレンタル・販売)
- サービスマスター(エアコンやレンジフードなど、プロによる専門的なお掃除)
- メリーメイド(日常的なお片付けや水まわりのお掃除といった家事代行)
- ターミニックス(ゴキブリやシロアリなどの害虫獣駆除)
- ユニフォームサービス
- ヘルス&ビューティ(化粧品や健康食品の販売)
- ホームリペア(お家のちょっとしたキズやへこみの補修)
- レントオール(イベントで使うテントや機材のレンタル)
- ヘルスレント(介護用ベッドなどの福祉用具レンタル) など
特にシニア世代におすすめなのが、ダスキンのハウスクリーニングや家事代行サービスです。
年齢を重ねると大掃除や水まわりの掃除などは体力的に負担になりがちですが、株主優待券を活用すれば、気軽にプロにお願いできます。
「高いから頼みにくい」と感じていたサービスを、優待券を使って試してみるのも一つの方法です。
注意点として、ヘルスレント(福祉用具貸与)事業の商品であっても、「介護保険が適用される商品」の支払いには優待券を使うことができない、という特別なルールがあります。この点だけは覚えておきましょう。
ミスタードーナツ(ミスド)での使い方
全国のミスタードーナツ(一部店舗を除く)で、ドーナツをはじめとした店内販売商品に株主ご優待券が利用できます。
ただし一部対象外の商品や店舗もあるため、利用時に店頭で確認するのが基本です。もし事前に確認したい場合は、店舗に直接問い合わせが必要です。
また、利用する際に、絶対に覚えておきたい最大の注意点が「お釣りが出ない」ことです。
例えば、会計が合計900円だったとします。ここで500円券を2枚(合計1,000円分)出してしまうと、差額の100円は返ってきません。これは非常にもったいないですよね。
このような場合は、500円券を1枚だけ使い、残りの400円は現金や電子マネー、クレジットカードなどで支払うのがおトクな使い方です。
こうすることで、もう1枚の優待券は次回のために取っておけます。
モスバーガーでの使い方
「ダスキンの優待券がモスバーガーで使えるの?」と驚くかもしれませんが、モスバーガーでも利用可能です。
ダスキンとモスバーガーを運営するモスフードサービスは、お互いに協力し合うパートナー関係(資本・業務提携)にあるため、全国のモスバーガー(一部店舗を除く)でもダスキンの優待券が金券として使えるようになっています。
使い方はミスタードーナツと全く同じで、レジでのお会計時に優待券を渡すだけでOKです。
そして、注意点も同じく「お釣りは出ない」ので、支払う金額が500円に近くなるように注文を工夫するのがおすすめです。
どこで使える?利用可能店舗の確認方法
- 公式サイトに優待券専用の検索機能は「ない」
- 「使えないお店」の見分け方は?
公式サイトに優待券専用の検索機能は「ない」
「じゃあ、近所のあのお店で使えるかどうか、どうやって調べればいいの?」と思いますよね。
残念ながら、2025年9月現在、ダスキンや各ブランドの公式サイトには「株主優待券が使えるお店」だけをピンポイントで検索できる便利な機能はありません。
そのため、一番確実な方法は、各ブランドの通常の店舗検索ページで近くのお店を見つけ、利用時に店頭で優待券が利用可能か確認する、もしくは事前にお店に電話で「ダスキンの株主優待券は使えますか?」と確認することです。
▼各ブランドの店舗検索ページ
「使えないお店」の見分け方は?
公式サイトで明確に「使えない」とされているのは、モスバーガーの野球場の中にある店舗や、イベント会場での臨時出店など、少し特殊な場所にあるお店です。
一般的に、以下のような場所にあるお店は、独自のレジシステムを使っていることが多く、優待券が使えない場合があります。これは施設ごとのレジシステムや契約形態によるもので、すべての店舗に当てはまるわけではありません。
▼優待券が使えない可能性のある店舗の例
- 駅の改札内にある店舗(駅ナカ)
- 高速道路のサービスエリアやパーキングエリア内の店舗
- 百貨店や大規模ショッピングセンターのフードコート内の店舗
もちろん、施設内のお店でも使えるところはたくさんあるので、個別に確認するのが一番確実です。
ネット注文やスマホアプリで使える?
- 【早見表】利用シーン別の可否
- ミスドのネットオーダーに優待券は「使えない」
- モスバーガーのネット注文は「デリバリーのみOK」という特殊ルール
- Uber Eatsなどの外部デリバリーは?
【早見表】利用シーン別の可否
スマホでの注文が当たり前になった今、優待券がネットサービスで使えるかどうかは気になるところですよね。
結論から言うと、使える場面と使えない場面がはっきり分かれていて、少し複雑です。まずは一覧表で確認してみましょう。
利用シーン | ミスタードーナツ | モスバーガー |
---|---|---|
店頭での支払い | ○ | ○ |
公式ネットオーダー(テイクアウト) | × | × |
公式ネットオーダー(デリバリー) | (サービスなし) | ○ |
Uber Eats / 出前館 など | × | × |
ミスドのネットオーダーに優待券は「使えない」
ミスタードーナツの便利な事前注文サービス「misdo ネットオーダー」。
残念ながら、このサービスでは支払い方法がクレジットカードとPayPayに限定されているため、株主優待券を含むすべての金券・割引券は一切使えません。出典:ミスタードーナツ
テイクアウトで優待券を使いたい場合は、ネットで予約せずに、直接お店に行って注文し、その場で支払う必要があります。
モスバーガーのネット注文は「デリバリーのみOK」という特殊ルール
モスバーガーのネット注文は、さらに特殊で少しややこしいルールになっています。
- OK:公式サイトからの「お届け注文(デリバリー)」
- NG:公式サイトからの「お持ち帰り注文(テイクアウト)」
なんと、同じネット注文でも、デリバリーの時だけは優待券が使えるようになっています。
デリバリーで使う方法は、注文画面の最後にある「店舗への連絡事項」といったフリースペースに、「ダスキン優待券 〇〇円分利用希望」のように入力しておくだけ。そうすると、商品を届けてくれた配達員さんと対面で支払うときに、優待券で支払えます。出典:モスバーガー
この違いは、テイクアウト注文はネット上で事前決済が完了してしまうのに対し、デリバリーは配達員さんとの直接のお金のやり取りがあるため、物理的な優待券を使うことができる、というシステム上の理由だと考えられます。
Uber Eatsなどの外部デリバリーは?
Uber Eatsや出前館、Woltといった、外部のデリバリーサービスを使った注文では、ミスタードーナツでもモスバーガーでも、残念ながら株主優待券は使えません。
これらのサービスは、すべての決済がアプリ内で終わる仕組みのため、紙の優待券を使うことができません。
シニア割引や他の優待はある?【優待券との使い分け】
- ミスド・モスにシニア割引はある?
- 自治体制度・地域の商品券の活用例
- 併用の考え方(迷ったらこの順番)
優待券は紙での発行になるため、ネット注文など使えない場面もあります。
様々なシーンでお得に利用したい場合、他の割引・優待との使い分けも重要です。
ミスド・モスにシニア割引はある?
ミスタードーナツとモスバーガーには、全国で統一された公式のシニア割引制度はありません。
一方で、自治体の高齢者優待制度や、地域のプレミアム付き商品券・電子商品券(地域通貨)を使って、 実質的にお得にできるケースがあります。
自治体制度・地域の商品券の活用例
自治体特有の取り組みとして、高齢者向けのサービスを展開している事例もあります。
- 自治体の高齢者優待制度(神奈川県茅ヶ崎市)
神奈川県茅ヶ崎市では「高齢者のための優待サービス」に、ミスタードーナツ茅ヶ崎北口店が協賛し 「会計10%割引(セール・セット除外)」を提供しています。 出典:茅ヶ崎市 - 地域商品券(名古屋市:金シャチマネー等)
名古屋市のプレミアム付き商品券/電子商品券はスーパーやコンビニ、飲食店など地域内の様々な店舗が参加していますが、ミスタードーナツやモスバーガーも参加店になっていることが多いです。
商品券は紙と電子両方がありますが、店舗によって取扱券種(紙/電子)が異なるため、自身の券種が利用できるかどうかは、プレミアム商品の公式サイトで確認が必要です。 出典:名古屋プレミアム付き商品券
併用の考え方(迷ったらこの順番)
お店によってルールが違うことがあります。まずは次の目安をチェックしてみてください。
- 割引券・クーポン:同時に複数枚の利用や、他の券との併用は不可のケースが多い。
- 株主優待券(ダスキン):500円の金券。同じ優待券なら複数枚OKですが、他の割引券や金券との併用可否はお店により異なる。
- 商品券・地域通貨:お金の代わりに使える券。紙・電子などの利用可否は店舗ごとに違い、他の割引券や優待券との併用利用の可否も店舗により異なる。
具体例
- 会計が900円
優待券(500円券)1枚+残り400円はキャッシュレスや現金で支払い。もう1枚の優待券は次回へ。 - クーポンも使いたい
まずクーポンで値引きしてもらう。残額の支払い方法に優待券や商品券が使えるかは店舗によって違うので、その場で確認。 - 地域商品券を使う場合
対象店舗・使える券種(紙/電子)を事前に確認。優待券も併用したい場合は、その場で確認。
まとめると、「割引券の重ね使いは×が多い」「金券は併用できることもある」が目安です。
最終的な判断、ルールはお店ごとに異なるため、会計前に「この券と一緒に使えますか?」と一言聞くようにしましょう。
ダスキンの優待券の使い方【初心者向け解説】まとめ
- ダスキンの優待券は500円額面の紙の金券(お釣りなし)
- 年2回(3月末・9月末)の権利確定でもらえる/取得には最低100株が必要
- 3年以上の継続保有で毎回+500円分(長期保有優遇)
- 店頭会計向け:ミスタードーナツ/モスバーガー(一部店舗除く)で利用可。ネット事前決済は不可が一般的
- ミスドのネットオーダーは不可、モスのネット注文はデリバリーのみ可。Uber Eats等の外部デリバリーは不可
- ダスキンのハウスクリーニングや家事代行など各種サービスにも利用可(※一部対象外あり)
- 介護保険が適用される商品・サービスの支払いには利用不可(ヘルスレント等の一部例)
- 有効期限は券面の期日まで(目安約6か月)
- ダスキンには全国共通のシニア割引はなし
- 自治体の高齢者優待や地域商品券でミスタードーナツやモスバーガーがお得になるケースもある
- 併用の目安:割引券・クーポンは重ね使い不可が多い/金券類(優待券・商品券・地域通貨)は併用可の店もあるが店舗により異なる