スマートフォンの普及が進む中で、実は高齢者の間で「スマホからガラケーに戻したい」と考える方が増えています。
操作が難しい、料金が高い、通話とメール以外の機能は使わないなど、さまざまな理由から再びガラケーに戻すという選択をされるケースが目立つようになりました。
特に「スマホが難しい」と感じる高齢者の声や、ご両親がスマホが苦手、と悩むご家族も少なくありません。
ガラケーは操作がシンプルで、通話のみの利用であれば月額1,000円台といった安さも魅力です。実際に、現在も一定数の方がガラケーを利用しており、年代が上がるほどその割合も高くなっています。
この記事では、高齢者がスマホからガラケーに戻す理由や、ガラケーとガラホとの違い、高齢者におすすめの機種やプランについて解説します。
さらに、docomo・au・ソフトバンク各社での機種変更の方法や注意点もご紹介します。
スマホの使いづらさに悩んでいる方、あるいは高齢のご家族のために使いやすい携帯を探している方にとって、役立つ内容となっています。
ガラケーへの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者がスマホからガラケーに戻す理由と実情
- スマホからガラケーに戻したいときの対処法
- 高齢者・老人がスマホを使えない理由
- ガラケーを使っている人はどれくらいの割合?
- スマホが難しいと感じる高齢者の声
- スマホが苦手でガラケーしか使えない親のケース
スマホからガラケーに戻したいときの対処法
スマホが使いづらくなった高齢者にとって、ガラケーへの乗り換えはひとつの選択肢です。

スマートフォンの操作に疲れてしまい、「ガラケーに戻したい」と感じている方への対処法をご紹介していきます。
まず大切なのは、現在の状況を整理することです。
スマホで困っている具体的な問題を書き出してみてください。
例えば「タッチパネルの操作が思うようにいかない」「LINEの返信にプレッシャーを感じる」「料金が高すぎる」などです。問題が明確になれば、解決策も見えてきます。
もしかすると、スマホの設定を変えるだけで解決できるかもしれません。
文字を大きくしたり、簡単モードに切り替えたりすることで、使いやすくなることもあります。また、家族や携帯ショップのスタッフに相談することで、操作方法を覚えられる場合もあります。
ただし、どうしても慣れない場合や、シンプルな機能だけで十分だと感じる場合は、ガラケーへの変更も立派な選択肢です。
無理にスマホを使い続ける必要はありません。
実際にガラケーに戻す場合は、以下の手順で進めていきます。
まず、現在契約している携帯会社に相談しましょう。ドコモ、au、ソフトバンクのいずれでも、ガラケーへの機種変更は可能です。
ただし、現在販売されているのは4G対応の「ガラホ」と呼ばれる機種になります。
手続きは店舗またはオンラインで行えますが、操作に不安がある方は店舗での手続きをおすすめします。
スタッフが丁寧にサポートしてくれるので安心です。
高齢者・老人がスマホを使えない理由
高齢者の中には操作や表示が難しく感じる人も多く、スマホが生活に合わないケースもあります。

高齢者がスマートフォンの操作に苦労する理由は、決して理解力の問題ではありません。むしろ、スマホの設計が高齢者の身体的・認知的特性に合っていないことが主な原因です。
まず、身体的な理由があります。年齢とともに指先の感覚が鈍くなったり、手の震えが起こりやすくなったりします。
タッチパネルは軽く触れるだけで反応するため、意図しない操作をしてしまうことが多くなります。
また、小さな文字やアイコンが見えにくくなることも大きな障害になります。
次に、操作の複雑さがあります。ガラケーでは物理的なボタンを押すだけで操作できましたが、スマホでは画面を「タップ」「スワイプ」「ピンチ」といった様々な方法で操作する必要があります。
これらの操作方法を覚えること自体が負担になってしまいます。
さらに、専門用語の多さも問題です。「アプリ」「アカウント」「Wi-Fi」「クラウド」といった横文字が頻繁に登場し、理解を妨げています。
説明書を読んでも、わからない言葉だらけで挫折してしまう方も少なくありません。
情報量の多さも負担になります。スマホには無数の機能やアプリがあり、「何ができるのか」「どこを押せばいいのか」が分からなくなってしまいます。
通話とメールができれば十分だと考える高齢者にとって、多すぎる機能は混乱の元になってしまいます。
心理的な要因も見逃せません。「間違った操作をして壊してしまうのではないか」「変な設定をしてしまって高額な料金がかかるのではないか」といった不安が、積極的な操作を妨げています。
これらの課題は、スマホの設計と高齢者の特性のミスマッチから生じており、適切なサポートで解決可能なものも多くあります。
ガラケーを使っている人はどれくらいの割合?
60代以上では今もガラケー利用者が一定数おり、スマホからの回帰も現実的な選択です。

現在のガラケー利用率は年代によって大きく異なり、80歳以上の年代では依然として一定の存在感を保っています。
現在のスマホ、ガラケー(正確には4G対応のガラホ)の利用状況について、年代別に見てみましょう。

60代(60~69歳)のスマートフォン保有率は91.5%で、この年代のほとんどの方がスマホを所有していることがわかります。
一方で、ガラケー・ガラホも11.9%の方が保有しており、根強いニーズがあります。
70代(70~79歳)でもスマホ保有率は80.8%と非常に高く、スマホ利用が完全に主流となっています。
ガラケー・ガラホの保有率は19.5%と、60代よりは高いですが、スマホへの移行が進んでいます。
ただ、80歳以上では傾向が変わり、スマホ保有率は56.6%で60代、70代に比べると少なくなっています、
ここ数年でスマホを持つ方が飛躍的に伸びており、シニア層へのデジタル化が加速していますが、ガラケー・ガラホの保有率も28.5%あり、他の年代に比べて高くなっています。
これらの最新データから、全年代でスマホへの移行が著しく進んでいることが分かります。
同時に、年齢が上がるほどガラケー・ガラホの保有率も高くなっていることが分かります。(出典: 総務省「令和5年 通信利用動向調査」(2024年5月31日発表)
「一度スマートフォンを試したものの、使い勝手からガラケーに戻る」というケースは、実際には少数派です。
現在ガラケーを利用している方の多くは、サービス開始当初から一貫して使い続けているユーザーです。
では、なぜスマートフォンが主流の現代でも、ガラケーは選ばれ続けるのでしょうか。
近年の3Gサービス終了を機に多くの人がスマホへ移行した一方、利用を続ける方々が挙げる理由は主に3つあります。
「複雑な機能がなく操作が簡単」「月額料金が安い」、そして「電話とメールなど、必要な機能だけで十分」という点です。
これは、流行や多機能性を追い求めるのではなく、ご自身の使い方やライフスタイルに合わせて「必要十分」なツールを実用的な観点から選択している結果といえます。
スマホが難しいと感じる高齢者の声
高齢者がスマホを難しいと感じる理由は、タッチパネル操作、文字入力、通話機能が主な理由です。

実際にスマートフォンを使っている高齢者から聞かれる困りごとを整理してみました。
これらの声は、多くの方が共通して感じている課題です。
操作に関する困りごとでは、「タッチパネルが思うように反応しない」「文字入力が難しい」といった声がよく聞かれます。
特に、指が乾燥していると画面が反応しにくく、何度も同じところを押してしまうことがあります。
また、「ひらがな」「漢字」「英数字」の切り替えが複雑で、メッセージを書くのに時間がかかってしまうという問題もあります。
画面の見やすさについても多くの不満があります。
「文字が小さくて読めない」「どこを押せばいいのかわからない」「アイコンの意味がわからない」などです。
設定で文字を大きくできることを知らない方も多く、無理に小さな文字を読もうとして目を疲れさせてしまっています。
通話に関しては、「電話に出られない」「切り方がわからない」という基本的な操作での困りごとが多いです。
着信時に画面をスライドする操作や、通話を終了するボタンの場所がわからないといった問題があります。
ガラケーなら物理的なボタンで確実に操作できたことが、スマホでは画面操作になって難しくなっています。
さらに、料金についても心配の声が多く寄せられています。
「いつの間にか高額な料金が発生するのではないか」「どのサービスが有料なのかわからない」といった不安です。
知らないうちにアプリをダウンロードしてしまったり、有料サービスに申し込んでしまったりする可能性を心配しています。
また、「LINEの既読機能がプレッシャー」「通知が多すぎて疲れる」といった、スマホ特有の機能によるストレスを感じる方もいます。
常に誰かとつながっている状態に疲れを感じ、もっとシンプルな連絡手段を求める気持ちも理解できます。
スマホが苦手でガラケーしか使えない親のケース
高齢の親がスマホに馴染めず、家族がガラケーへの変更をサポートする例も見られます。

家族の理解とサポートがあれば、スマホでもガラケーでも、どちらでも親にとって最適な選択ができます。
家族の中でおじいちゃんやおばあちゃんがスマホに苦労している光景は、多くの家庭で見られます。
具体的なケースを通して、どのような対処法があるのかを考えてみましょう。
よくあるケースとして、家族がスマホをプレゼントしたものの、結局使いこなせずにしまい込んでしまうパターンがあります。
せっかくの好意も、本人にとっては負担になってしまうことがあります。
無理にスマホを使わせようとするのではなく、本人の気持ちを尊重することが大切です。
別のケースでは、スマホの基本操作はできるものの、トラブルが起きるたびに家族に助けを求めるパターンもあります。
「画面が真っ暗になった」「アプリが消えた」「設定がおかしくなった」といった問題です。
家族が近くにいれば解決できますが、離れて住んでいる場合は困ってしまいます。
このような状況を改善するには、いくつかのアプローチがあります。まず、本人の意向を確認することです。
「本当にスマホを使いたいのか」「ガラケーの方が安心なのか」を率直に聞いてみてください。
もしスマホを続ける場合は、段階的に教えることが効果的です。
一度にすべてを覚えようとせず、「電話をかける」「電話に出る」「メールを送る」といった基本機能から始めましょう。操作方法をメモに書いて、スマホと一緒に渡すのも良い方法です。
一方で、ガラケーに戻すことを選択する場合もあります。これは決して「諦め」ではなく、本人にとって最適な選択です。
ガラケーなら確実に電話やメールができるので、緊急時の連絡手段としても安心です。
重要なのは、本人のペースに合わせることです。周りの人がスマホを使っているからといって、無理に合わせる必要はありません。
使いやすい道具を選ぶことで、コミュニケーションがもっと楽しくなることもあります。
高齢者がスマホからガラケーに戻す際の選択肢と注意点
- 通話のみで安い高齢者向けガラケー
- スマホからガラケーに戻す方法(docomo/au/ソフトバンク)
- 高齢者におすすめのガラケー機種
- 2025年以降も使える4G対応ガラケーとは
- 高齢者にとってのガラケーとガラホの違い
通話のみで安い高齢者向けガラケー
月額1,000~2,000円台で使える通話専用ガラケーは、高齢者のニーズとマッチしています。

通話中心の利用であれば、ガラケーの料金プランは月額1,000円~1,300円程度と非常にお得で、かけ放題オプションも用意されています。
各携帯会社が提供している基本的なプランをご紹介します。
キャリア | プラン名 | 基本料金 | 割引適用時 | データ通信 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
ドコモ | ケータイプラン | 1,507円 | 1,320円 (dカード払い) | 100MB | 公式サイト |
au | ケータイプラン | 1,265円 | 1,078円 (au PAY カード払い) | 300MB または通話のみ | 公式サイト |
ソフトバンク | ケータイ通話プラン | 1,078円 | - | 通話のみ | 公式サイト |
通話オプション | ドコモ | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|
5分かけ放題 | +880円 | +880円 | +880円 |
完全かけ放題 | +1,980円 | +1,980円 | +1,980円 |
UQ mobile 60歳以上通話割 | - | +880円 (1,100円割引) | - |
• 基本プラン+5分かけ放題:月額1,958円~2,387円
• 基本プラン+完全かけ放題:月額3,058円~3,487円
• UQ mobile(60歳以上):基本プラン+完全かけ放題で月額約1,958円〜
ドコモの「ケータイプラン」は、月額1,507円(dカードお支払割適用時は1,320円)で利用できます。
この料金には100MBのデータ通信も含まれているので、必要最小限のメール確認などは可能です。家族間の通話は無料で、それ以外は30秒あたり22円です。
ドコモでは、dカードでの支払いにより料金を抑えられるサービスを提供しています。(出典元:NTTドコモ)
auの「ケータイプラン」も似たような内容で、月額1,265円(au PAY カードお支払割適用時は1,078円)となっています。
通話のみのプランと、データ通信300MB付きのプランから選べます。
auでは、au PAY カードでの支払いによる187円の割引サービスを実施しています。(出典元:KDDI)
ソフトバンクの「ケータイ通話プラン」は月額1,078円で、こちらも通話中心の方向けの設定になっています。
ソフトバンクでは、シンプルな通話プランを手頃な価格で提供しています。(出典元:ソフトバンク)
通話をよく利用する方には、かけ放題オプションの追加がおすすめです。
各社とも、5分以内の通話が無料になるオプションが月額880円、時間無制限のかけ放題が月額約1,980円で提供されています。
特に注目したいのは、UQ mobileの「60歳以上通話割」です。
60歳以上の方がかけ放題オプション(通常月額1,980円)に加入すると、月額料金から永年1,100円が割引されます。
これにより、かけ放題を月額880円で利用できるため、通話が多い方には非常にお得です。
UQ mobileでは、高齢者向けの通話割引サービスを継続的に提供しています。(出典元:UQコミュニケーションズ)
毎月の通話時間を考えて、最適なプランを選択することが大切です。
スマホからガラケーに戻す方法(docomo/au/ソフトバンク)
各キャリアで乗り換え手続きや対応機種が異なるため、事前に比較・確認が重要です。

ガラケーへの機種変更は、オンラインと店舗の2つの方法で行えます。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、ご自身の状況に合わせて選択してください。
オンラインでの手続き
各携帯会社の公式オンラインショップを利用する方法です。
最大のメリットは、店舗での事務手数料(通常3,850円)がかからないことです。
24時間いつでも申し込みができ、自宅で手続きを完結できます。
ドコモオンラインショップでは、dアカウントでログインして希望のガラケーを選択し、支払い方法を設定して注文します。商品が届いたら、SIMカードを入れ替えて開通手続きを行います。
ドコモオンラインショップでは、24時間いつでも機種変更の手続きが可能です。(出典元:NTTドコモ)
auとソフトバンクも同様の流れで、それぞれのオンラインショップから手続きができます。
ただし、オンライン手続きには注意点があります。
商品受け取り後の初期設定や開通手続き、データ移行などを全て自分で行う必要があります。操作に不安がある方には少しハードルが高いかもしれません。
店舗での手続き
キャリアショップでの手続きは、スタッフのサポートを受けられるため安心感があります。
必要な書類を持参して来店すれば、手続きから初期設定まで全てお任せできます。
必要な持ち物:
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
- 現在使用中の端末
- 印鑑またはサイン用のペン
- 支払い用のクレジットカードまたは通帳
- MNP予約番号(他社からの乗り換えの場合)
店舗手続きのメリットは、専門スタッフによる丁寧なサポートです。
機種の選び方から操作方法まで、その場で質問できます。データ移行も有料サービスとして依頼できる場合があります。
デメリットは事務手数料(3,850円)がかかることと、待ち時間が発生する可能性があることです。
混雑を避けるため、事前の来店予約をおすすめします。
各社の来店予約は公式サイトや電話から行えます。予約時に「ガラケーへの機種変更希望」と伝えておくと、スムーズに手続きが進みます。
手続き方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オンライン 手続き |
💡 手数料3,850円が節約できる |
|
店舗 手続き |
👥 対面で安心サポート |
⚠️ 混雑時は待ち時間が長くなることも |
項目 | オンライン | 店舗 |
---|---|---|
おすすめな人 | • 操作に慣れた方 • 費用を抑えたい方 • 時間を自由に使いたい方 | • 丁寧な説明を希望する方 • 初期設定が不安な方 • 操作方法を直接教わりたい方 |
手続き時間 | 約15-30分 (商品到着後の設定は別途) | 約30-60分 (待ち時間除く) |
データ移行 | 自分で実施 | 有料サポートあり (別途料金) |
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
- 現在使用中のスマートフォン
- 印鑑またはサイン用のペン(店舗手続きの場合)
- 支払い用のクレジットカードまたは通帳
- MNP予約番号(他社からの乗り換えの場合)
高齢者におすすめのガラケー(ガラホ)機種
操作が簡単で見やすい文字表示の機種が、高齢者から特に支持されています。

2025年現在、各メーカーから高齢者向けの使いやすいガラケー(ガラホ)が販売されています。
選ぶ際のポイントと、おすすめ機種をご紹介します。
選び方のポイント
見やすさを重視するなら、文字やアイコンが大きく表示される機種を選びましょう。
画面の明るさ調整機能も重要です。コントラストがはっきりしていると、文字が読みやすくなります。
聞きやすさでは、受話音量の大きさや音質の明瞭さが大切です。補聴器を使用している方は、補聴器対応の機種を選ぶ必要があります。
操作のしやすさとして、ボタンが大きく、押し間違いの少ない配置になっているかを確認してください。
よく使う連絡先を登録できるワンタッチダイヤル機能があると便利です。
安心機能では、防水・防塵・耐衝撃性能があると長く使えます。
緊急時のブザー機能や、迷惑電話対策機能も重要な要素です。
おすすめ機種

ドコモの「らくらくホン」シリーズ:シニア向けガラケーの代表格
人間工学に基づいた使いやすいデザインで、大きなボタンと見やすい画面が特徴です。
「らくらくホンセンター」という専用の無料電話サポートがあり、操作に困った時に相談できます。
ドコモの「らくらくホン」の口コミ
綺麗な未使用品で、設定も問題なくできました。イオンモバイルのタイプ1(docomo回線)で使用しましたが、通話も問題なしでした。大満足です。ありがとうございました。
50代 男性 (引用元:楽天市場)
auの「かんたんケータイ」シリーズ:シンプルな操作性と高い耐久性が魅力
迷惑電話対策機能や緊急ブザーに加え、スピーカー付き卓上ホルダが付属します。
本体を置くだけでスピーカーフォンとして使えるので、自宅での通話が楽になります。
auの「かんたんケータイ」の口コミ
母に持たせるために購入しました。
文字の表示が大きいところ、長押せずにスライド式のスイッチで電源ON/OFFができるところが、高齢の母にとっては使いやすいように思います。
また、電話帳は「電話帳ボタン」を押下することにより表示されるところも、使いやすいと思います。
SIMは「iijmioのau回線」のSIMを使用しましたが、まようことなく設定ができ、通話、データ通信ができています。
(引用元:Amazon)
ソフトバンクの「かんたん携帯」シリーズ:大きなボタンとわかりやすい画面構成が人気
基本機能に特化したシンプルな設計で、初めて使う方でも迷いにくい作りになっています。
京セラの「DIGNO ケータイ」シリーズ:高い耐久性とシンプルな操作性が評価されている
米国国防総省の基準をクリアした堅牢性があり、アウトドアでの使用や、うっかり落としてしまっても安心です。
シンプルな操作性も評価されています。
機種選びで迷った場合は、実際に店舗で触ってみることをおすすめします。
ボタンの押し心地や画面の見やすさは、実物を確認するのが一番です。
2025年以降も使える4G対応ガラケーとは
現在販売されているガラケーは全て4G対応の「ガラホ」であり、2025年以降も安心して長期間使用できます。

現在「ガラケー」として販売されているのは、実は「ガラホ」と呼ばれる4G対応の機種です。
従来の3G回線を使用するガラケーは、各社がサービスを終了しているため使用できません。
3Gサービス終了の状況
auとソフトバンクは既に3Gサービスを終了しています。
auは2022年3月31日、ソフトバンクは2024年4月15日に3G回線の提供を停止しました(出典元:KDDI、ソフトバンク)
ドコモは2026年3月31日に3Gサービス「FOMA」を終了する予定です。
これが日本で最後の3G停波となり、この日以降は全ての携帯電話が4G以上の回線を使用することになります。
ドコモでは、2026年3月に最後の3Gサービス終了を予定しています。(出典元:NTTドコモ)
キャリア | サービス名 | 終了日 | 状況 | 影響 |
---|---|---|---|---|
au KDDI | CDMA 1X WIN 3G携帯電話サービス | 2022年3月31日 | 終了済み | なし (すでに対応済み) |
ソフトバンク SoftBank | 3Gサービス ボーダフォングローバルスタンダード | 2024年4月15日 ※石川県のみ 2024年7月31日 | 終了済み | なし (すでに対応済み) |
ドコモ NTTドコモ | FOMA・iモード 第3世代移動通信サービス | 2026年3月31日 | 終了予定 | 要対応 (3Gガラケー使用不可) |
この日以降、3G専用のガラケーは通話・メール・データ通信がすべて利用できなくなります。早めに4G対応のガラホまたはスマートフォンへの機種変更をおすすめします。
• スマートフォン:より多機能で長期間使用可能
• 機種変更:各キャリアで3Gからの移行サポートを実施中
• 料金プラン:通話中心なら月額1,000円台から利用可能
4G対応ガラケー(ガラホ)の特徴
現在販売されているガラケーは、正確には「ガラホ」と呼ばれる4G対応の端末です。
外見は従来のガラケーと同じ折りたたみ式で物理ボタンを備えていますが、内部的には大きく進化しています。
通信には4G LTE回線を使用し、基本システムにはAndroidを採用しています。
これにより、従来のガラケーよりも高速な通信が可能になり、PCと同じウェブサイトの閲覧もできます。
ただし、スマートフォンのように自由にアプリをダウンロードすることは基本的にできません。
メーカーが事前にインストールしたアプリのみが使用可能です。LINEについても、最近は対応していない機種が多くなっています。
Wi-Fi接続やテザリング機能(他の機器をインターネットに接続する機能)に対応した機種もありますが、基本的には通話とメール、簡単なウェブ閲覧が主な用途となります。
2025年以降も安心して使用できるのは、これらの4G対応ガラホのみです。
古い3G専用のガラケーをお持ちの方は、必ず4G対応の機種に変更する必要があります。
高齢者にとってのガラケーとガラホの違い
ガラケーとガラホは外見が似ていますが、操作性や料金プランに明確な違いがあります。

利用者の立場から見ると、ガラケーとガラホは基本的な操作感は同じですが、ガラホの方がインターネット機能が充実しています。
前述の通り、現在販売されているのは4G対応の「ガラホ」です。
しかし、利用者の立場から見た時の「ガラケー」と「ガラホ」の違いはあるのでしょうか?具体的に見てみましょう。
見た目と基本操作
外見上は、どちらも折りたたみ式で物理ボタンを備えています。
通話やメールといった基本操作も、ほぼ同じ感覚で使用できます。
この点では、従来のガラケーに慣れた方でも違和感なく使い始められます。
ボタンの配置や大きさ、画面の見やすさなども、高齢者向けに配慮された設計が継続されています。
機能面での違い
最も大きな違いは、インターネット接続の能力です。
従来のガラケーでは、キャリアが用意した限定的なサイトしか閲覧できませんでした。
しかし、ガラホでは、パソコンと同じウェブサイトを見ることができます。
カメラ機能も向上しており、より高画質な写真が撮影できます。
GPS機能も搭載されているため、位置情報を使ったサービスも利用可能です。
ただし、スマートフォンのように豊富なアプリを使うことはできません。
ゲームや動画視聴アプリ、SNSアプリなどは基本的に利用できないと考えておいてください。
料金面での違い
通話中心の利用であれば、料金はそれほど変わりません。
各社とも月額1,000円~1,300円程度の基本料金を設定しています。
ただし、インターネットを多用する場合は、データ通信料が高額になる可能性があります。
基本プランに含まれるデータ量は100MB程度と少なく、超過すると通信速度が制限されたり、追加料金が発生したりします。
通話とメール中心の使い方なら、料金面でのメリットは大きいです。
スマートフォンの月額料金と比べると、大幅に安く抑えられます。
どちらを選ぶべきか
現在の選択肢は実質的に4G対応のガラホのみです。
3Gガラケーは順次使用できなくなるため、新規購入や機種変更時にはガラホを選ぶことになります。
ガラホは従来のガラケーの使いやすさを保ちながら、より安定した通信環境を提供してくれます。
基本的な操作方法は変わらないので、ガラケーに慣れた方でも安心して使用できるでしょう。
重要なのは、スマートフォンのような複雑な機能を求めるのではなく、シンプルで確実な通話とメール機能を重視することです。
ガラホは、まさにそうしたニーズに応える端末として設計されています。
高齢者がスマホからガラケーに戻す理由と機種・料金の最適ガイドまとめ
利用実態・背景
- スマホの操作に疲れた高齢者がガラケー回帰を検討するケースが増加している
- 高齢者のスマホ離れはタッチパネル操作や文字入力の難しさが主因
- ガラケーは「電話とメールだけで十分」と考える人にとって実用的な選択肢
- 80代ではスマホよりガラケー・ガラホの利用率が高い傾向にある
課題と対処法
- スマホの設定変更(文字拡大・簡単モード)で一部の不便さは解消可能
- 家族や店舗スタッフのサポートがあればスマホ継続も視野に入る
- 無理にスマホを使うよりも本人のペースに合った端末選びが重要
- LINEの既読表示や通知にストレスを感じる人にはガラケーが向いている
ガラケーの選び方と料金比較
- ガラケー(ガラホ)は月額1,000円台から使えるリーズナブルな端末
- 主要3社の基本プランに加えて、かけ放題オプションも選択可能
- 60歳以上はUQ mobileの「通話割」で割安にかけ放題を利用できる
- 店舗手続きは安心感があるが、事務手数料と待ち時間がかかる
機種と今後の動向
- 現在使えるガラケーはすべて4G対応の「ガラホ」であり、3Gは順次終了中
- ドコモの3Gサービスも2026年3月に終了予定であり要対応
- ドコモ・au・ソフトバンクの「らくらくホン」「かんたんケータイ」などが人気
- 高齢者向けには大きなボタン・見やすい画面・聞き取りやすい音質が重視される