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東京観光穴場女子50・60代におすすめ!静かな名所と散策ルート

「久しぶりの東京観光、どこに行こうかしら?」「有名な場所はいつも混んでいるし、若い頃のようにたくさんは歩けないかも…」

50代、60代になると、旅のスタイルも少しずつ変わってきますよね。

せっかくの旅行ですから、人混みを避け、心から安らげる時間を自分のペースで楽しみたいものです。

私も40代になり、旅行の計画を立てるときは、以前にも増して「ゆったり過ごせるか」「本当に心惹かれる場所か」を重視するようになりました。

一般的な東京観光ツアーも効率的で良いのですが、時にはガイドブックに載っていないような、自分だけの特別な場所を見つけたい、そんな風に感じることはありませんか。

この記事では、そんな知的好奇心旺盛な大人の女性のために、落ち着いた雰囲気で、東京観光の穴場として女子一人の散策でも安心して楽しめる、とっておきの場所をご紹介します。

あなただけの東京を見つける旅へ。この記事が、その素敵な旅のコンシェルジュとなれば幸いです。

記事のポイント

  1. 団体ツアーでは行かない隠れた名所の魅力
  2. シニア優待でお得に巡れる美術館や庭園
  3. 一人でも安心して楽しめる具体的な散策ルート
  4. 体力に合わせて選べるモデルコース

東京観光穴場で女子50・60代におすすめ!アクセス良好な隠れ名所10選

  • 団体ツアーでは行かない!地元民おすすめの隠れた名所5選
  • 東京観光で大人の優待が使える穴場美術館・庭園まとめ
  • 東京観光の穴場を女子一人でも安心して巡れる下町散策ルート
  • 都心に残る緑のオアシス|等々力渓谷と深大寺で森林浴
  • 懐かしい時代にタイムスリップ|江戸東京たてもの園と旧朝倉家住宅

団体ツアーでは行かない!地元民おすすめの隠れた名所5選

団体ツアーのルートにはない、自分だけの特別な東京を発見できる、大人向けの静かで魅力的場所をご紹介

東京には、テレビや旅行雑誌で繰り返し紹介される有名観光地の陰で、地元の人々がひっそりと愛し、大切にしている隠れた名所が数多く存在します。

そういった場所は、大規模な観光バスが乗り入れることができず、団体客の喧騒とは無縁の、穏やかな時間が流れています。

ここでは、アクセスは良好でありながら、心豊かな時間を過ごせる、とっておきの穴場スポットを5つ、具体的な魅力と共にご紹介します。

等々力渓谷

東京23区内で唯一の自然渓谷である等々力渓谷は、東急大井町線「等々力駅」から徒歩わずか3分という驚きのアクセスの良さを誇ります。

約1kmの遊歩道では本格的な森林浴が楽しめ、都会の喧騒を忘れさせてくれる別世界が広がっています。

渓谷内の「等々力不動尊」や趣のある日本庭園も見どころです。

ただし、自然の地形を活かした遊歩道は階段や未舗装部分もあるため、歩きやすい靴が必須です。

詳しい散策ルートや注意点は「都心に残る緑のオアシス」のセクションでご紹介します。

深大寺

都心から少し足を延ばした調布市に佇む「深大寺」は、733年創建と伝わる都内有数の古刹です。

京王線やJR吉祥寺駅からバスでアクセスする、その「ひと手間」が、かえって旅の気分を高めてくれます。

武蔵野の面影を色濃く残す緑豊かな境内と、江戸時代から続く名物「深大寺そば」は、五感を満たす特別な体験を約束してくれます。

周辺には神代植物公園もあり、歴史と自然を同時に楽しめる贅沢なエリアです。

詳しい見どころや楽しみ方は「都心に残る緑のオアシス」のセクションでご案内します。

神楽坂の路地裏

「坂の街」として知られる神楽坂ですが、メインストリートは比較的緩やかで、風情ある散策が楽しめます。

黒塀が続く石畳の「かくれんぼ横丁」や、粋な料亭が軒を連ねる「芸者小道」など、花街の面影を残す路地裏は、まさに隠れた名所。

フランスの香りが漂うカフェと和の風情が絶妙に融合した、独特の魅力を持つ街です。

一人散策やゆったりコースなど、様々な楽しみ方は後のセクションで詳しくご紹介します。

旧朝倉家住宅

流行の最先端・代官山の中心に、大正時代の邸宅がひっそりと佇んでいます。

国の重要文化財「旧朝倉家住宅」は、洗練された和洋折衷の建築と美しい回遊式庭園を持つ、都会のオアシス。60歳以上の方は入館料が無料という嬉しい特典もあります。

おしゃれな街の中に残された、静寂に包まれた特別な空間です。

建築の見どころや訪問時の注意点は「懐かしい時代にタイムスリップ」のセクションで詳しくお伝えします。

江戸東京たてもの園

小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」は、江戸時代から昭和初期の歴史的建造物30棟を移築・復元した野外博物館です。

下町の商店街や銭湯「子宝湯」など、実際に建物の中に入って体験できるのが最大の魅力。

65歳以上は通常料金が半額、第3水曜は無料になるシニア優待も充実しています。

まるでタイムスリップしたような体験の詳細は、「懐かしい時代にタイムスリップ」のセクションでじっくりご紹介します。

東京観光でシニア優待が使える穴場美術館・庭園まとめ

シニア優待を賢く使えば、東京の文化施設を驚くほどお得に、そして心ゆくまで楽しむことができます。

東京が誇る豊かな文化施設は、私たちの知的好奇心を刺激してくれる最高の舞台です。

そして、多くの施設には65歳以上の方などを対象とした優待制度が用意されています。

これらを上手に活用することは、単なる節約以上の価値をもたらしてくれます。

それは、心惹かれる展覧会に「ちょっと行ってみようかしら」と気軽に足を運べたり、浮いた予算で素敵なカフェに立ち寄れたりする、そんな心の余裕と豊かさを手に入れるための、賢い大人の知恵なのです。

ここでは、主要な美術館や庭園のシニア優待情報を分かりやすく一覧にまとめました。

ただ、注意したいのが特別展の扱いです。

常設展は割引や無料になっても、話題の特別展は対象外、というケースも少なくありません。

楽しみにしていた企画展で「あら、これは割引が使えないのね」と窓口でがっかりしないよう、お出かけ前には、必ず各施設の公式サイトで最新の情報を確認する習慣をつけておくと、当日スムーズに楽しめますよ。

ポイント

特に注目したいのが、都が運営する美術館や庭園です。

これらの施設では、毎月第3水曜日に「シルバーデー」が設けられていることが多く、65歳以上の方は観覧料が無料になるという、大変魅力的な制度があります。

ただし、無料の日はやはり混雑が予想されるため、作品とじっくり向き合いたい場合は、通常のシニア割引(半額など)が適用される他の平日に訪れるのがおすすめです。

ご自身の目的や体力に合わせて、最適な日を選んでみてください。

美術館・博物館のシニア優待

落ち着いた空間でアートに触れる時間は、日常を忘れさせてくれる貴重なひとときです。

以下に代表的な施設の優待情報をまとめました。

施設名対象年齢通常料金割引後料金備考
東京国立博物館70歳以上1,000円無料総合文化展のみ
年齢証明書必要
国立西洋美術館65歳以上500円無料常設展のみ
年齢証明書必要
東京都庭園美術館65歳以上展覧会による展覧会による毎月第3水曜は無料
庭園のみ:200円→100円
江戸東京たてもの園65歳以上400円200円毎月第3水曜は無料
年齢証明書必要
旧朝倉家住宅60歳以上100円無料年齢証明書必要

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※料金は2024年時点の情報を基にしています。特別展は別途料金設定となる場合がほとんどです。
 訪問前に必ず各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

庭園・公園のシニア優待

都会の喧騒を忘れさせてくれる美しい庭園は、心静かに散策を楽しむのに理想的な場所です。

シニア優待を利用して、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。

毎年9月15日から21日に設けられている「老人週間」(名称は自治体により異なる場合があります)は、見逃せない絶好の機会です。

この期間中、多くの都立庭園や動物園では、60歳以上の方は無料で入園できます。出典:東京都福祉保険財団

秋の訪れを感じ始めるこの時期に、名園を無料で散策できるのは嬉しいですよね。

施設名対象年齢通常料金割引後料金備考
浜離宮恩賜庭園65歳以上300円150円 9月の特別週間(15日〜21日)中は60歳以上無料
年間パスポートあり
六義園65歳以上300円150円 9月の特別週間(15日〜21日)中は60歳以上無料
旧古河庭園との共通券あり
旧古河庭園65歳以上150円70円 9月の特別週間(15日〜21日)中は60歳以上無料
バラの見頃は大変混雑します
新宿御苑65歳以上500円250円 年齢証明書必要
都立ではないためシルバーデーなし
上野動物園65歳以上600円300円 9月老人週間中は60歳以上無料
都立のため第3水曜も無料

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※料金は2024年時点の情報を基にしています。訪問前に必ず各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

東京観光の穴場を女子一人でも安心して巡れる下町散策ルート

一人旅でも、安全で快適なルートを選べば、下町の奥深い魅力を心ゆくまで満喫できます。

一人旅の醍醐味は、何と言ってもその自由さにあります。

誰にも気兼ねなく、自分の心惹かれるままに路地裏を覗いたり、気になるお店にふらっと立ち寄ったり。

そんな気ままな時間を過ごせるのが、一人旅の魅力ですよね。

しかし、特に女性の一人歩きとなると、「道に迷ったらどうしよう」「休憩できる場所はすぐに見つかるかしら」といった不安がつきものです。

ここでは、そんな不安を解消し、50代・60代の女性が一人でも安心して楽しめる、とっておきの下町散策ルートを2つご紹介します。

どちらのコースも、安全性と快適性を最優先に考え、急な坂道や人混みを極力避け、質の高い休憩スポットを組み込んでいます。

さあ、あなただけの特別な下町散歩へ出かけましょう。

風情と洗練が薫る街・神楽坂

前述の通り、神楽坂は石畳の路地に花街の面影を残す風情ある街ですが、一人散策の視点から、より具体的で安心なルートをご提案します。

「プチ・パリ」とも称されるこの街は、和と洋が絶妙に融合し、大人の一人歩きにぴったりの場所です。

一人旅で重要なのは、道に迷わないこと。

神楽坂は路地が入り組んでいるため、まずはメインストリートの「神楽坂通り」を基軸に、そこから枝分かれする小道を少しずつ探索する方法がおすすめです。

JR飯田橋駅西口から神楽坂下交差点に出て、通りを上っていくルートなら、常に大通りに戻れる安心感があります。

一人でも入りやすい休憩スポットとして、カウンター席のある「神楽坂 五十番」の肉まんは、食べ歩きにも最適。

路地裏の「カフェ・アリヤ」は、一人客も多く、静かに読書を楽しむ方も見かけます。

フランス人オーナーが営む「ル・ブルターニュ」のクレープは、テイクアウトもでき、近くの赤城神社の境内でいただくのも気持ちが良いですよ。

豆知識

一人散策では、スマートフォンの地図アプリが心強い味方になります。

神楽坂の路地は似たような風景が続くため、現在地を見失いがち。

路地に入る前に、必ず通りの名前や目印となるお店を覚えておくと、迷った時に役立ちます。

夕方になったら、「神楽坂 石かわ」のカウンターで、板前さんとの会話を楽しみながらいただく和食も素敵です。

一人だからこそ味わえる、料理人の技を間近で見る贅沢な時間を過ごせます。

懐かしい時間が流れる寺町・谷中

前述の通り、「やねせん」エリアは昭和の面影を残す貴重な地域ですが、一人散策の視点から、道に迷いにくく、一人でも気軽に立ち寄れるスポットを中心にご紹介します。

一人旅のスタートは、JR「西日暮里駅」からがおすすめ。

日暮里駅より人が少なく、落ち着いて散策を始められます。

まずは「諏訪神社」へ。

地元の人に愛される静かな神社で、境内からは街を一望でき、これから歩くエリアの全体像を把握できます。

一人でも入りやすいのは、カウンター席のあるお店。「やなか珈琲店」は、自家焙煎の香り高いコーヒーが楽しめ、一人客も多く居心地が良いです。

ランチなら「谷中ビアホール」のカウンターで、昼間から楽しめるクラフトビールと軽食を。

店主との会話も楽しめます。

お土産探しなら、「谷中松野屋」の手ぬぐいや、「カヤバベーカリー」のパンがおすすめ。

どちらも一人でゆっくり品定めできる雰囲気です。

最後は「SCAI THE BATHHOUSE」という銭湯を改装したギャラリーへ。

現代アートを静かに鑑賞でき、一人の時間を豊かに過ごせます。

豆知識

一人散策では、トイレの場所を把握しておくことが大切です。

谷中エリアでは、谷中銀座商店街の公衆トイレ、千駄木駅構内、根津神社境内が主な場所。

カフェやギャラリーでも、入店すれば利用できます。事前に場所を確認しておけば、安心して散策を楽しめますよ。

都心に残る緑のオアシス|等々力渓谷と深大寺で森林浴

遠出をしなくても、都心で本格的な森林浴と歴史散策を同時に楽しめる、贅沢な癒やしスポットがあります

「東京にも、こんなに自然豊かな場所があったなんて」

そう思わずにはいられないのが、等々力渓谷と深大寺です。

慌ただしい日常や都会の喧騒から少しだけ離れて、心と体をリフレッシュしたい。でも、遠出をするほどの時間や体力はない…。

そんなわがままな願いを叶えてくれるのが、都心に残された貴重な緑のオアシスです。

ここでは、本格的な自然に触れ、心身ともにリフレッシュできる、とっておきの場所をご紹介します。

等々力渓谷:23区内唯一の渓谷で心洗われるひとときを

前述の通り、等々力渓谷は東京23区内唯一の自然渓谷として貴重な存在ですが、ここではより具体的な散策ルートと楽しみ方をご紹介します。

東急大井町線「等々力駅」の改札を出て、賑やかな商店街を歩くことわずか3分。

突如として現れる「ゴルフ橋」の脇の階段を下りると、そこはもう別世界です。

武蔵野台地が多摩川の支流である谷沢川によって少しずつ削られてできた、まさに自然の芸術品なのです。

約1kmにわたって続く遊歩道は、心地よい散策にちょうど良い距離感。

木々の葉がフィルターとなって陽光は柔らかく降り注ぎ、夏でもひんやりとした空気が肌を撫でます。

聞こえてくるのは、川のせせらぎと鳥のさえずりだけ。

散策路の途中には、静かに水を落とす「不動の滝」や、そのそばに佇む風情ある甘味処「雪月花」があり、美しい景色を眺めながら一休みするのも良いですね。

抹茶とあんみつをいただきながら、友人とのんびりおしゃべりする時間は、何物にも代えがたい思い出になります。

この渓谷の魅力は、ありのままの自然が残されている点にあります。

そのため、遊歩道は階段やぬかるみやすい未舗装の部分が多く、アップダウンもあります。

雨上がりなどは特に滑りやすくなるため、ヒールのある靴は避け、必ず歩きやすいスニーカーで訪れてください。

深大寺:武蔵野の原風景と名物そばを味わう

前述の通り、深大寺は都内有数の古刹として知られていますが、その魅力は歴史だけではありません。

京王線「調布駅」やJR「吉祥寺駅」などからバスに揺られて向かう道中から、すでに旅は始まっています。

この「駅からバス」というひと手間が、この地を団体客の喧騒から守り、穏やかな時間が流れる穴場としての価値を高めています。

733年創建と伝わる都内有数の古刹でありながら、境内は武蔵野の面影を色濃く残し、まるで地方の門前町を旅しているかのような気分に浸れます。

深大寺のもう一つの魅力は、その豊かな「食」文化にあります。

江戸時代、この周辺は米の生産に向かない土地だったため、代わりにそばが栽培され、寺の客をもてなすために振る舞われたのが「深大寺そば」の始まりと言われています。

今では門前に20軒以上のそば屋が軒を連ね、それぞれが自慢の味を競い合っています。

緑豊かな境内で心を清め、散策でお腹を空かせた後にいただく打ち立てのそばは、まさに絶品です。

また、深大寺に隣接する「神代植物公園」もぜひ訪れたいスポット。

約4,800種類、10万本・株の植物が植えられた都内唯一の植物公園で、特に春と秋に見頃を迎えるバラ園は圧巻の美しさです。

歴史ある寺院と豊かな自然、そして美味しいおそば。五感を満たす、ゆったりとした一日を過ごせることでしょう。

歴史ある寺院ですが、バリアフリーへの配慮も進んでいます。

正面の山門には石段がありますが、車椅子の方は緩やかな坂道の東門または南門からスムーズに入ることができます。

重要な御堂である「元三大師堂」へも常設のスロープが設けられており、安心して参拝することが可能です。出典:深大寺

懐かしい時代にタイムスリップ|江戸東京たてもの園と旧朝倉家住宅

建物を「見る」だけでなく、その時代に生きた人々の息づかいまで感じられる、特別な時間旅行が東京で体験できます。

最先端のビルが立ち並ぶイメージが強い東京ですが、少し足を延せば、まるで時が止まったかのような、懐かしい日本の風景に出会うことができます。

それは、ただ古い建物が保存されている、というだけではありません。

一歩足を踏み入れると、その時代に生きた人々の笑い声や暮らしの音が聞こえてくるような、不思議な感覚に包まれる場所。

ここでは、そんな特別な時間旅行を楽しめる、とっておきの建築スポットを2つご紹介します。

江戸東京たてもの園:記憶の扉を開ける体験型博物館

前述の通り、江戸東京たてもの園は歴史的建造物を移築・復元した野外博物館ですが、その真の魅力は「体験」にあります。

JR中央線「武蔵小金井駅」からバスに揺られ、広大な都立小金井公園の中へ。

ここでは、文化的価値の高い建造物の中に実際に入り、その空間を肌で感じることができるのです。

園内は「東ゾーン」「センターゾーン」「西ゾーン」の3つに分かれており、それぞれに異なる時代の街並みが再現されています。

特に下町の風情が漂う東ゾーンは圧巻です。

ずらりと並んだ商店の店先をのぞき込んだり、人気アニメ映画のモデルになったと言われる銭湯「子宝湯」の番台に座ってみたり。

まるで自分がその時代の住人になったかのような気分を味わえます。

ここは、世代を超えて、それぞれの記憶の扉を開けてくれる場所なのです。

この施設の素晴らしい点は、バリアフリーへの配慮が非常に高いことです。

園内の通路はほとんどが舗装され、多くの歴史的建造物にスロープやエレベーターが設置されています。

また、園内には10箇所もの車椅子対応トイレがあり、その中にはオストメイト対応や介助用大型ベッドを備えたものもあります。

車椅子の無料貸し出しサービスもあり、誰もが安心して一日を過ごせるよう、きめ細やかな工夫がされています。出典:江戸東京たてもの園

旧朝倉家住宅:代官山に眠る大正ロマンの宝物

前述の通り、旧朝倉家住宅は代官山の中心にある国の重要文化財ですが、この邸宅の本当の価値は、都会の喧騒の中で守られてきた「静寂」にあります。

東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎によって、大正8年(1919年)に建てられたこの邸宅は、当時の有力者の暮らしぶりを今に伝える貴重な文化遺産です。

杉の板戸が美しい玄関を上がると、そこには静寂に包まれた空間が広がっています。

洗練された和洋折衷の意匠、そして四季折々の表情を見せる美しい回遊式庭園。

特に、庭に面した広間の縁側に座り、手入れの行き届いた緑を眺めていると、都会の喧騒が嘘のように遠ざかっていきます。

豆知識

この施設の大きな魅力の一つが、60歳以上の方は入館料が無料になるという点です。

年齢を証明できるもの(健康保険証や運転免許証など)を持参しましょう。

ただし、文化財保護の観点から、建物内はバリアフリー化されておらず、入館の際は靴を脱ぎ、靴下の着用が必須となります(素足やスリッパは不可)

見学には階段の上り下りが含まれますので、その点を考慮した上で訪問を計画しましょう。出典:渋谷区

東京観光穴場を女子50・60代が一人でも楽しめる!体力別モデルコース

  • ゆったりコース|神楽坂の風情ある石畳をのんびり散策
  • お買い物コース|銀座~日比谷の大人の休憩スポット巡り
  • 文化体験コース|谷中・根津・千駄木で昭和レトロ散歩
  • 癒しコース|代官山~中目黒のおしゃれカフェ巡り
  • グルメコース|清澄白河のコーヒー文化と下町情緒を楽しむ

ゆったりコース|神楽坂の風情ある石畳をのんびり散策

坂の街・神楽坂も、ルートを選べば膝に優しく、風情ある散策を心ゆくまで楽しめます。

「神楽坂は坂道が多いから、歩くのが大変そう…」

そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

確かにその名の通り、大小さまざまな坂が街の表情を作っていますが、ルートを賢く選べば、体力に自信がない方でも、この街ならではの風情を存分に楽しむことができます。

最大のポイントは、東京メトロ東西線「神楽坂駅」1番出口からスタートすること。

ここから出ると、すでに坂の中腹にいるため、上り坂を最小限に抑えられます。

まずは平坦な「神楽坂仲通り」を散策し、老舗の和菓子店「梅花亭」で季節の上生菓子を眺めたり、「紀の善」で有名な抹茶ババロアをテイクアウトしたり。

体力温存のコツは、「上った分だけ下る」を意識すること。

毘沙門天善國寺まで上ったら、そこから先は無理せず引き返し、下り坂を利用して別の路地へ。

「兵庫横丁」は比較的平坦で、昔ながらの銭湯「熱海湯」の佇まいも楽しめます。

休憩は計画的に。

坂の途中にある「カナルカフェ」は、外堀の水面を眺めながらゆったりできる穴場。

エレベーターでアクセスできるので、足腰への負担もありません。

2時間の散策なら、30分ごとに5分程度の休憩を入れると、疲れを溜めずに楽しめます。

豆知識

膝への負担を減らすには、下り坂でも注意が必要です。

つま先から着地するのではなく、足全体で地面を捉えるように歩くと、関節への衝撃を和らげられます。

また、手すりのある場所では積極的に利用しましょう。

神楽坂通りの歩道には、ところどころに手すりが設置されています。

お買い物コース|銀座~日比谷の大人の休憩スポット巡り

「買い物」と「休息」を上手に組み合わせれば、憧れの銀座を疲れ知らずで優雅に楽しめます。

日本を代表するショッピングエリア、銀座。洗練されたショーウィンドウを眺め、老舗百貨店を巡るのは、心が華やぐ特別な時間です。

しかし、その一方で「人が多くて歩き疲れてしまう」「休憩したくても、どこも混んでいて…」といった悩みもつきもの。

このコースでは、そんな銀座を無理なく、そして優雅に楽しむための「お買い物」と「休息」を巧みに組み合わせた散策プランをご提案します。

まずは銀座のランドマークである「和光」や「銀座三越」で、ウィンドウショッピング。

すぐに何かを買う必要はありません。

今の流行や、美しい品々を眺めるだけで、感性が磨かれていくのを感じられるはずです。

少し歩いたら、日本初の西洋風公園である「日比谷公園」へ。

銀座の中心部から歩いてすぐの場所に、これほど緑豊かな空間が広がっているのは驚きです。

園内のベンチに座って一息つけば、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

チューリップやバラなど、季節ごとに咲き誇る花々も、訪れる人の心を和ませてくれます。

お茶の時間は、少し特別な場所で。

文豪にも愛された喫茶店「銀座ウエスト 本店」は、そんな気分にぴったりの場所です。

クラシック音楽が静かに流れる落ち着いた空間でいただく、昔ながらのケーキと香り高いコーヒーは格別な味わい。

一枚一枚丁寧に包装紙で包んでくれるクッキーは、お土産にも喜ばれます。

ポイント

最近話題の「GINZA SIX」を訪れるなら、ぜひ屋上にある「GINZA SIX ガーデン」へ足を運んでみてください。

ここは無料で利用できる屋上庭園で、銀座の街並みを眺めながらリラックスできる、まさに都会のオアシスです。

人混みに疲れた時の、とっておきの避難場所として覚えておくと便利ですよ。

このように、アクティブな「買い物」の時間と、心と体を休める「休息」の時間を交互に設けることで、疲れを感じることなく、銀座・日比谷エリアの魅力を一日中満喫することができます。

文化体験コース|谷中・根津・千駄木で昭和レトロ散歩

週末の喧騒を避け、平日に巡る「やねせん」散歩は、懐かしくも新しい発見に満ちています。

「やねせん」の愛称で親しまれる谷中・根津・千駄木エリアは、古き良き東京の面影を色濃く残す、散策にぴったりの場所です。

大きな開発を免れたことで、昔ながらの商店や木造家屋、そして数多くのお寺が点在し、歩いているだけで心が和むような、独特の時間が流れています。

このコースでは、週末には大変な賑わいを見せるこのエリアを、あえて平日にのんびりと巡り、昭和レトロな雰囲気を心ゆくまで楽しむプランをご提案します。

スタートはJR日暮里駅の北改札から西口へ。

多くの人が商店街へ続く「夕やけだんだん」を目指す中、私たちはまず広大で静かな「谷中霊園」の中を通ります。

徳川慶喜をはじめ、多くの著名人が眠るこの霊園は、春には見事な桜並木となり、散策の始まりにふさわしい穏やかな時間をもたらしてくれます。道も平坦で歩きやすいですよ。

霊園を抜けて、日本武尊が1900年前に創祀したと伝えられる古社「根津神社」へ。

現在の社殿は1706年に建てられたもので、本殿や拝殿などが国の重要文化財に指定されています。出典:根津神社

境内にある乙女稲荷の朱色の千本鳥居が連なる光景は、まるで異世界への入り口のようで、思わず息をのみます。

お昼休憩は、大正時代の建物を改装したレトロな喫茶店「カヤバ珈琲」で。

名物の「たまごサンド」は、ふわふわのパンと優しい味わいのたまごが絶妙で、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

午後は、いよいよ活気あふれる「谷中銀座商店街」を散策。

約170mの通りには、お惣菜屋さんや和菓子屋さんなど、約60店舗が軒を連ねます。

名物のメンチカツを味わったり、可愛らしい猫のオブジェを探したりするのも楽しいものです。

豆知識

散策の締めくくりには、商店街の入り口にある「夕やけだんだん」から、美しい夕日を眺めてみてはいかがでしょうか。

この美しい名前の由来は、一般公募によって名付けられたそうです。

夕日に染まる下町の風景は、旅の思い出をより一層印象深いものにしてくれるでしょう。

階段の上から写真を撮るだけでも、十分にその風情を味わえますよ。

癒しコース|代官山~中目黒のおしゃれカフェ巡り

ほぼ完全に平坦な道のりで、洗練されたアートと緑、そして上質なカフェ巡りを楽しめる、究極の癒やしコースです。

今回ご提案するコース中で、最も現代的で洗練され、そして何よりほぼ完全に平坦な道のりで構成されているのが、この代官山から中目黒への散策プランです。

坂道が苦手な方、歩くことに少し不安がある方にもおすすめできます。

「探訪」と「休息」を交互に楽しむことで、心と体を満たす、優雅な一日を過ごしましょう。

スタートは東急東横線「代官山駅」。

まずは、このコースの核となる「休息の拠点」、「代官山 T-SITE / 蔦屋書店」を目指します。

ここは単なる書店ではありません。

建築家のクライン・ダイサム・アーキテクツが手掛けた美しい建物群に、本だけでなく、音楽、映画、そして上質なカフェやラウンジが融合した、まさに「大人のための文化的な森」。

ポイント

「代官山 T-SITE」には、気分や目的に合わせて選べる、三つの異なるカフェ空間があります。

  • スターバックスコーヒー:
     開放的なテラス席もあり、行き交う人々を眺めながらカジュアルにお茶を楽しめます。
  • Anjin
      2階にあるブック&バーラウンジ。
     世界中の希少な雑誌やアートブックに囲まれながら、静かで上質な時間を過ごせます。
  • SHARE LOUNGE
     まるでホテルのラウンジのような空間で、定額料金でフリードリンクやスナックを自由に楽しめます。
     究極の快適さを求めるならここがおすすめです。

十分に休息を取ったら、代官山から中目黒へ向けて、快適で平坦な道を歩きます。

桜の名所として名高い「目黒川」沿いの散策は、桜の季節でなくとも、穏やかで心地よい時間です。

川沿いにはお洒落なブティックや雑貨店が点在し、ウィンドウショッピングも楽しめます。

散策の終わりには、川沿いのカフェで最後の休憩を。

フランスのビストロのような雰囲気の「HUIT(ユイット)」などで、旅の余韻に浸るのも素敵ですね。

このエリアは道も広く、ベビーカーや車椅子でも散策しやすい、誰にでも優しい街です。

グルメコース|清澄白河のコーヒー文化と下町情緒を楽しむ

世界最先端のコーヒースタンドと、江戸時代から続く庭園や人情味あふれる下町情緒が融合した、五感で味わうグルメ散歩です。

かつて材木問屋の倉庫が立ち並んでいた清澄白河。

その街が今や「コーヒーの街」として、国内外から熱い視線を集めています。

古い建物をリノベーションした個性的なカフェと、昔ながらの人情味あふれる下町の風情が絶妙に融合した、独特の魅力を持つ街を巡る、少しグルメな散策コースはいかがでしょうか。

まずは、この街のコーヒームーブメントの火付け役ともいえる「ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ」で、こだわりの一杯を。

倉庫を改装した高い天井と大きな窓が印象的な開放的な空間で、バリスタが一杯一杯丁寧にハンドドリップで淹れてくれるコーヒーを味わう時間は、まさに至福のひとときです。

コーヒー豆のフルーティーな香りに包まれながら、これから始まる散策に胸を膨らませましょう。

コーヒーを堪能した後は、明治時代に三菱財閥の創業者・岩崎彌太郎が築いた名園「清澄庭園」を散策します。

全国から集められた巨岩や名石が配された回遊式林泉庭園は、国の名勝にも指定されており、一見の価値があります。出典:東京都公園協会

池に映る木々の緑や、水面を渡る鳥の姿を眺めながらゆっくり歩けば、コーヒーで冴えた感覚が心地よく研ぎ澄まされていくのを感じられるでしょう。

豆知識

清澄白河には、ブルーボトルコーヒー以外にも、ニュージーランド発の「ALLPRESS ESPRESSO」や、自家焙煎のスペシャルティコーヒーが楽しめる「iki ESPRESSO」など、実力派のカフェが点在しています。

コーヒー好きなら、何軒か「はしご」してみるのも楽しいかもしれません。

それぞれのお店で豆の種類や焙煎方法、抽出方法が違うので、味の違いを比べてみるのも一興です。

小腹が空いたら、古民家を改装した複合施設「fukadaso」の1階にあるカフェへ。

手作りのスイーツや軽食をいただきながら、下町情緒あふれる空間でほっと一息。

新旧の文化が心地よく交差する清澄白河ならではの、ゆったりとした時間を楽しむことができます。

東京観光穴場女子50・60代におすすめ!静かな名所と散策ルートまとめ

50代・60代の女性におすすめの東京の穴場スポットやモデルコースをご紹介してきました。

多くの人が目指す華やかな表通りから一歩踏み入れば、そこには静寂に包まれた渓谷があり、懐かしい時代の息吹を伝える建物が佇み、そして自分のペースで心ゆくまで楽しめる、穏やかな時間が流れています。

  • 50代・60代の東京観光は人混みを避けた穴場巡りがおすすめ
  • 等々力渓谷は都心で手軽に本格的な森林浴が楽しめる貴重な場所
  • 深大寺では歴史ある古刹の雰囲気と名物の美味しいそばを味わえる
  • 江戸東京たてもの園は懐かしい時代にタイムスリップできる体験型博物館
  • 代官山の旧朝倉家住宅は60歳以上なら無料で楽しめる静かな穴場
  • 美術館や庭園にはお得なシニア優待やシルバーデーが多数存在する
  • お出かけ前には公式サイトで優待情報を確認するのが賢い楽しみ方
  • 坂の多い神楽坂もルートを選べば体力に自信がなくても楽しめる
  • 谷中銀座商店街の散策は週末の混雑を避け平日に訪れるのがポイント
  • 銀座では公園やデパートの屋上庭園を休憩スポットとして賢く活用する
  • 代官山から中目黒へのコースはほぼ平坦で歩きやすく癒やしに最適
  • 清澄白河では世界最先端のコーヒー文化と下町情緒の両方を満喫できる
  • 体力や興味に合わせてモデルコースを自由に組み合わせるのがおすすめ
  • 自分のペースでゆっくり巡ることで東京の新たな魅力が発見できる

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