「最近、ちょっとした段差でつまずきやすくなった」「膝が気になって、散歩が少し億劫に感じる…」
年齢を重ねるにつれて、こうしたお悩みを持つ方は少なくないかもしれません。
毎日を元気に過ごすためには、ご自身の足に合った靴を選ぶことが、実はとても大切です。
そんな中で注目されているのが、アシックスのライフウォーカーシリーズ。スポーツシューズで有名なアシックスが、高齢者の足のことを真剣に考えて開発したウォーキングシューズとして知られています。
つまずきにくい設計や履きやすい工夫、膝への負担を軽減するニーサポート機能など、シニアの方々の歩行をサポートする様々な機能が搭載されています。
また、幅広タイプや外反母趾に対応したモデルもあり、レディース・メンズともに豊富なラインナップが用意されています。
とはいえ、実際の口コミや評判はどうなのか、価格・値段に見合った価値があるのか、サイズ感はどうなのか、気になることも多いはずです。
また、どこで購入できるのかといった取扱店・店舗情報も知りたいところですよね。
この記事では、アシックスライフウォーカーが高齢者の方におすすめされる理由を、モデル比較を交えながら詳しく解説していきます。
ご自身やご家族の足の悩みに寄り添う一足を見つけるヒントが、きっと見つかるはずです。
目次
アシックスライフウォーカーは高齢者に最適?
- つまずきにくい設計で転倒防止
- 履きやすい工夫で毎日快適
- ニーサポート機能で膝への負担軽減
- 実際の口コミから見る評判
- 価格・値段は妥当?コスパを検証
つまずきにくい設計で転倒防止
ライフウォーカーは、つま先を少し上げた独自の形状で、高齢の方の転倒リスクを減らす工夫がされています。

年齢を重ねると、ご自身では意識していなくても歩き方が変わり、若い頃には考えられなかったような場所でつまずいてしまうことがあります。
実は、高齢の方の転倒は「要介護」状態になる原因の上位を占めており、決して軽くは考えられない問題です。
内閣府の調査によると、65歳以上の方では、転倒・転落などによる死亡者数は交通事故の約4倍にものぼります。
また、骨折や転倒がきっかけで要介護認定を受ける方は全体の13.0%を占めており、歩行時の安全がいかに重要かが分かります。 出典:内閣府
ライフウォーカーは、こうした転倒のリスクを少しでも減らすために、歩行時の足の動きを科学的に分析し、つまずきにくい工夫を随所に凝らしています。
その代表的なものが、「トゥスプリング(つま先が上がった形状)」と呼ばれる形状。
❌ 段差に引っかかりやすい
❌ すり足歩行で危険
✅ 段差を乗り越えやすい
✅ 自然な歩行をサポート
わずかな段差も安全に通過
足が前に出しやすくなる
少ない力で歩ける
すり足でも安心
加齢とともに足の筋力が変化すると、歩くときに足を高く上げにくくなり、いわゆる「すり足」のような状態になりがちです。
この歩き方だと、わずかな段差やカーペットの縁にもつま先が引っかかりやすくなります。
ライフウォーカーは、つま先をあらかじめ少し上げておくことで、足が自然と前に振り出しやすくなり、物理的に引っかかりを防ぐ設計になっています。
ほんの数ミリの違いですが、このわずかな角度が、歩行時の安心感を大きく変えてくれるのですね。
さらに、靴底であるアウトソールにも秘密があります。つま先の先端部分には、地面との摩擦が起きにくいように、滑らかなパーツが使われています。
これにより、万が一すり足気味に歩いてしまっても、障害物をスムーズに乗り越え、つまずきを回避しやすくなっています。
もちろん、滑りやすさだけを追求しているわけではありません。
靴底全体には、地面をしっかりと掴むための「グルーヴチェンジ構造(滑り止めの溝を効果的に配置した設計)」や、滑りにくいゴム素材が採用されています。
このため、雨上がりの道や滑りやすい床材の上でも、安定した歩行をサポートしてくれます。
このように、ライフウォーカーは「つま先は引っかかりにくく、靴底全体では滑りにくい」という、一見すると相反するような性能を、巧みな設計で見事に両立させているのです。
履きやすい工夫で毎日快適
履き口が大きく開く面ファスナー式なので、力が弱い方でも一人で簡単に脱ぎ履きができるのが魅力です。

毎日履く靴だからこそ、機能性だけでなく「履きやすさ」や「脱ぎやすさ」も非常に重要なポイントになります。
年齢とともに体が硬くなったり、指先の力が弱くなったりすると、靴の着脱という日常的な動作でさえ、負担に感じることがあります。
ライフウォーカーは、そうした高齢の方ならではの悩みに寄り添い、誰でも簡単に、そして快適に着脱できるような工夫が満載です。
最も分かりやすい特徴は、履き口が「ガバッ」と大きく開く設計になっている点です。
多くのモデルで、靴ひもの代わりに幅の広い面ファスナー(マジックテープ)が採用されています。
この面ファスナーをはがすと履き口が大きく広がるため、足をスムーズに入れ込むことができます。
商品比較サイトの検証では、高齢者疑似体験セットを装着したモニターが実際にライフウォーカーを試したところ、モニター全員が「足を入れやすい」とコメントしたという結果も出ています。
素材が柔らかすぎないため、かかと部分がへたってしまうことなく、軽い力でスッと履ける点も高く評価されていました。
また、面ファスナーのベルト部分は、ただ広いだけではありません。指でつまみやすいように先端が工夫されていたり、軽い力で剥がしたり留めたりできるようになっていたりと、細やかな配慮が感じられます。
これなら、関節リウマチなどで指先に力が入りにくい方でも、ご自身で簡単に調整できるのではないでしょうか。
この履きやすさは、ご自身で着脱される方はもちろん、ご家族や介護スタッフの方が履かせる場面でも、大きなメリット。
無理な姿勢を取らせることなく、短時間でスムーズに履かせることができるため、介助する側・される側、双方の負担を軽くすることにつながります。
スリッパのように手軽でありながら、スニーカーのような安定感も得られる。
この絶妙なバランス感覚が、ライフウォーカーを「毎日履きたくなる一足」にしているのかもしれません。
ニーサポート機能で膝への負担軽減
上位モデルには膝の負担を和らげる特許技術が搭載されており、歩行時の痛みが気になる方におすすめです。

「歩くと膝がズキズキする」「階段の上り下りがつらい」 このような膝の悩みは、多くの中高年の方が抱える深刻な問題です。
ライフウォーカーシリーズの中でも、特に高機能な上位モデル「ニーズアップ」には、この膝への負担を軽減するために開発された、アシックス独自の特別な機能が搭載されています。
その核心技術が、特許も取得している「MCCS(Medial Cushion Control System:内側クッション制御システム)」と呼ばれるクッション構造です。
これは単なる衝撃吸収材ではなく、歩き方そのものに働きかけて膝を守る、非常に画期的な仕組みになっています。
MCCS構造のポイントは、靴底のかかと部分、その内側に意図的に設けられた「空洞」です。
歩行時、かかとが地面に着地する際の体重がかかると、この空洞部分が適度に「たわむ」ように設計されています。
この「たわみ」が、膝への負担を軽くする鍵となります。
ソールが内側に少し傾くことで、足首が自然な形で内側へ誘導されます。
すると、歩行時に外側へ流れがちだった膝の角度が穏やかに補正され、特に負担がかかりやすい膝関節の内側への荷重を和らげてくれるのです。
この技術は、アシックス商事と京都橘大学、そして整形外科医院が共同で研究・開発した「産・学・医連携」プロジェクトの成果であり、その科学的根拠と信頼性は高く評価されています。
膝に問題を抱える多くの人にとって、歩くことへのハードルを下げてくれる「日々の道具」として、2020年度にはグッドデザイン賞も受賞しました。 出典:公益財団法人日本デザイン振興会
もちろん、これは医療器具ではないため、膝の痛みを「治療」するものではありません。
しかし、歩行時の負担を軽減することで、痛みを和らげ、より長く、より快適に歩くための一助となることが期待できます。
さらに「ニーズアップ」モデルには、アシックスが誇る衝撃緩衝材「GEL(ゲル)」もかかと部分に搭載されています。
着地した瞬間の強い衝撃をまずGELが吸収し、その後にMCCS構造が膝の角度を優しく補正するという、二段階のサポートシステムによって、大切な膝を衝撃と負担から守ってくれます。
膝に不安を抱えながらも、「まだまだ自分の足で歩き続けたい」と願う方にとって、このニーサポート機能は非常に心強い味方になってくれるはずです。
実際の口コミから見る評判
歩きやすさや軽さは高く評価されている一方、一部でソールの硬さや防水性に関する指摘もあります。

製品の機能や特徴を知ることも大切ですが、購入を検討する上で最も参考になるのは、やはり実際に使っている方々の「生の声」ではないでしょうか。
ここでは、アシックスのライフウォーカーに関する様々な口コミを調査し、その評判を良い点と気になる点に分けて見ていきましょう。
まず、ポジティブな評価として最も多く見られたのは、その「歩きやすさ」と「快適性」に関する声です。
使っている方の感想をまとめると、次のような点が好評です。
良い点
- 履き口が大きく開いて着脱が簡単
- クッションが効いていて長く歩いても疲れにくい
- 軽いので足取りが軽快になる
- 幅広設計で締め付け感がない
このように、軽量設計であること、クッション性に優れていること、そして着脱が容易であることなどが、多くの利用者から高く評価されているようです。
特に、これまで足に合う靴が見つからなかった方や、足腰の負担を感じていた方にとっては、その快適さが大きな感動につながっている様子がうかがえます。
一方で、少数ではありますが、いくつかの気になる点や注意点を指摘する声もありました。
これらも公平に見ていくことが、後悔しない靴選びには不可欠です。
気になる点
- 最初はソールが硬めで馴染むまで時間がかかる
- 足首のホールド感がやや緩めに感じることがある
- 防水仕様ではないため雨の日は注意が必要
「ソールが硬い」という感覚は、安定性を重視した設計の裏返しとも考えられます。
歩行時のブレを抑えるために、ある程度の硬さを持たせているのかもしれません。
また、足首周りのフィット感については、個人の足の形や、面ファスナーの締め方によっても感じ方が変わってきそうです。
これらの口コミを総合すると、ライフウォーカーは多くの人にとって非常に快適で歩きやすいシューズである一方、個人の足の特性や好みによっては、細かな点で調整が必要になる場合もある、と考えられます。
特に、購入前には一度試着をしてみて、フィット感やソールの感触を確かめてみるのが良さそうですね。
価格・値段は妥当?コスパを検証
価格は機能に応じて異なりますが、ご自身の悩みを解決できるなら、十分に価値のある投資と言えます。

アシックスのライフウォーカーは、その優れた機能性から多くの方に支持されていますが、購入を考える際に気になるのが、やはり「価格」です。
決して安価な靴ではないため、「この値段を出す価値が本当にあるのだろうか?」と考えるのは自然なことだと思います。
ライフウォーカーの価格帯は、搭載されている機能によって大きく3つのグレードに分かれています。
モデル | 価格 | 含まれる機能 | コスパ評価 |
---|---|---|---|
標準モデル(ライフウォーカー) 初めての方に | ¥7,590〜8,690 税込 | ✓つまずき防止設計 ✓大きく開く履き口 ✓面ファスナー ✓軽量設計 | ★★★★★ 基本機能充実で 価格も手頃 |
外反母趾対応モデル(ボシサポート) 外反母趾の方に | ¥5,150〜7,910 税込 | ✓基本機能全て ✓母趾球くぼみ設計 ✓医療機関共同開発 ✓アーチサポート | ★★★★☆ 専門機能付きで 意外と低価格 |
膝サポートモデル(ニーズアップ) 膝の悩みに | ¥13,200〜 税込 | ✓基本機能全て ✓特許MCCS技術 ✓GEL衝撃吸収 ✓産学医連携開発 | ★★★★☆ 高価だが膝の 悩み解決に価値 |
ご覧の通り、膝サポート機能を持つ最上位の「ニーズアップ」は他のモデルより高価です。
この価格差は、それぞれのモデルに搭載されている技術の開発コストや専門性を正直に反映したものと言えるでしょう。
標準モデルは、日常的な快適性や安全性、そして着脱のしやすさといった、シニア向けシューズに求められる基本的な価値をバランス良く提供しています。
日々の買い物や散歩といったシーンで使うのであれば、このモデルでも十分な満足感が得られる可能性は高いです。
一方、最上位の「ニーズアップ」は、アシックスが大学や医療機関と連携して開発した特許技術「MCCS構造」を搭載しています。
これは、単なる快適さを超えて、「膝への負担を軽減する」という、より専門的で具体的な悩みを解決するための「ソリューション」です。
その開発には多大なコストと時間がかかっているため、価格が高くなるのはある意味当然かもしれません。
つまり、ライフウォーカーの価格を評価する際には、「単に高いか安いか」で判断するのではなく、「その価格で、自分のどのような悩みが解決されるのか」という視点を持つことが重要になります。
例えば、深刻な膝の痛みに悩んでいる方にとって、もし「ニーズアップ」を履くことで痛みが和らぎ、再び外出する意欲が湧いてくるのであれば、その価格は決して高すぎる投資ではないかもしれません。
それは、日々の生活の質(QOL)を向上させるための、価値ある出費と考えることができるからです。
逆に、特に大きな足の悩みはなく、単に履きやすい普段履きを探しているのであれば、標準モデルや、競合であるムーンスターなどのより手頃な価格帯のシューズも有力な選択肢となるでしょう。
このように考えると、ライフウォーカーのコストパフォーマンスは、利用者の価値観や抱える課題によって大きく変わってきます。
ご自身の予算と、靴に求める機能をじっくりと天秤にかけ、最も納得のいく一足を選ぶことが、賢い買い物につながるはずです。
高齢者向けアシックスライフウォーカーの選び方
さて、ここまでライフウォーカーの様々な特徴や魅力について見てきましたが、いざ購入するとなると、たくさんのモデルの中からどれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
ここからは、より実践的な内容として、あなたにぴったりのライフウォーカーを見つけるための「選び方のポイント」を、具体的に解説していきます。
ご自身の足の状態やライフスタイルを思い浮かべながら、読み進めてみてください。
- モデル比較で自分に合う一足を
- レディース・メンズそれぞれの特徴
- サイズ感と正しい選び方
- 幅広・外反母趾対応モデルは?
- 取扱店・店舗はどこ?
- ABCマートでの購入メリット
モデル比較で自分に合う一足を
膝や外反母趾など、ご自身の悩みに合わせて3つの主要ラインから最適なモデルを選べます。

ライフウォーカーシリーズは、利用者の足の悩みや目的に合わせて、大きく3つのラインナップで構成されています。
それぞれの特徴を理解することが、最適な一足を選ぶための第一歩です。
モデル名 | 特徴 | 対象となる悩み | 価格帯(税込) | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|---|
膝サポートモデル(ニーズアップ) 最上位モデル | ・特許技術MCCS搭載 ・膝への負担を軽減 ・産学医連携開発 ・GEL衝撃吸収材 | ・膝の痛み ・O脚傾向 ・変形性膝関節症 | 13,200円~ | 歩行時の膝の痛みが気になる方、 階段の上り下りがつらい方 |
外反母趾対応モデル(ボシサポート) 専門モデル | ・下北沢病院と共同開発 ・母趾球部分にくぼみ ・アーチサポート機能 ・柔らかいアッパー素材 | ・外反母趾 ・親指付け根の痛み ・足のアーチ崩れ | 5,150円~7,910円 | 外反母趾でお悩みの方、 親指の付け根が痛む方 |
標準モデル(ライフウォーカー) ベーシック | ・大きく開く履き口 ・つま先上がり設計 ・面ファスナー式 ・軽量設計 | ・着脱の困難 ・つまずきやすさ ・日常の歩行不安 | 7,590円~8,690円 | 履きやすい靴をお探しの方、 日常使いの快適な靴が欲しい方 |
「ニーズアップ」シリーズ:膝の悩みを積極的にケアしたい方に
このシリーズは、ライフウォーカーの中でも最上位に位置する高機能モデルです。
最大の特徴は、前述した特許技術「MCCS構造」による膝サポート機能。O脚気味の方や、歩行時に膝の痛みが気になる方、変形性膝関節症などで少しでも膝への負担を減らしたいと考えている方に最もおすすめです。
「歩く」という動作を、より楽で快適なものに変えてくれる可能性を秘めています。
「ボシサポート」シリーズ:つらい外反母趾の悩みに
外反母趾(がいはんぼし)で悩んでいる方のために、専門の医療機関と共同開発された特化型モデルです。
親指の付け根(母趾球)への圧迫を避けるために、中敷きに特別なくぼみが設けられているのが特徴です。
また、足のアーチを支えて歩行を安定させる工夫もされています。痛みを気にせず歩きたい、という切実な願いに応えてくれる一足です。
標準「ライフウォーカー」シリーズ:日常使いの快適性を求めるすべての方に
特定の深刻な悩みはないけれど、安全で快適、そして何より着脱が簡単な靴が欲しい、という方に向けたコアラインです。
履き口が大きく開く面ファスナーや、歩行を安定させる靴底の工夫など、シニアの足に嬉しい基本機能がしっかりと詰まっています。
日々の散歩や買い物、デイサービスへの通所など、幅広いシーンで活躍してくれる、最もベーシックな選択肢と言えるでしょう。
まずはご自身の足の状態を振り返ってみてください。
一番の悩みは膝ですか?それとも外反母趾でしょうか?あるいは、全体的な快適性ですか?
この問いに答えることで、あなたが選ぶべきモデルラインが見えてくるはずです。
レディース・メンズそれぞれの特徴
レディースは豊富なカラーと幅広サイズ、メンズは落ち着いたデザインが特徴です。
ライフウォーカーシリーズは、女性用(レディース)と男性用(メンズ)で、それぞれデザインの傾向やサイズ展開に特徴があります。
機能性に大きな差はありませんが、ご自身の性別や好みに合わせて選ぶ際の参考にしてください。
レディースモデルの最も大きな特徴は、そのカラーバリエーションの豊富さです。
定番のブラックやグレーはもちろんのこと、足元を明るく見せてくれるベージュ、ワイン、グレイッシュピンクといった、華やかで優しい色合いが数多くラインナップされています。
服装に合わせて靴を選びたい、おしゃれを楽しみたいという女性の気持ちに応えてくれる展開は嬉しいポイントですね。
また、サイズ展開、特に足幅(ウィズ)の選択肢が広いのもレディースモデルの特徴です。
標準的な3E相当に加え、より足幅が広い方向けの4E、さらには5E相当といった「スーパーワイド」なモデルが用意されていることもあります。
加齢やむくみによって足の形が変化しやすい女性の足に、きめ細かく対応しようというアシックスの配慮が感じられます。
一方、メンズモデルは、ブラック、ネイビー、コーヒーブラウンといった、落ち着きのあるシックなカラーが中心です。
どんな服装にも合わせやすく、飽きのこないデザインは、実用性を重視する男性に好まれる傾向があります。
足幅については、4E相当の幅広設計が主流となっており、ゆったりとした履き心地を好む男性の足にフィットしやすいよう作られています。
このように、基本的な歩行サポート機能は共通していますが、カラーや足幅の展開において、それぞれの性別の特性やニーズに合わせた違いが設けられています。
デザインの好みや、ご自身の足幅に合わせて、最適な一足を選んでみてくださいね。
サイズ感と正しい選び方
幅広設計のため普段より少しゆったり感じる可能性があり、購入前の計測や試着が重要です。

どんなに高機能な靴でも、サイズが合っていなければその効果は半減してしまいます。
それどころか、靴擦れや痛みの原因になったり、不安定な歩行につながり転倒のリスクを高めたりすることさえあります。
ライフウォーカーの性能を最大限に引き出すためには、正しいサイズ選びが何よりも重要です。
まず知っておきたいのは、ライフウォーカーシリーズは、基本的に「3E」以上の幅広な設計になっているという点です。
そのため、普段履いている靴と同じサイズを選んだとしても、少しゆったりと感じるかもしれません。
口コミの中には「いつもよりワンサイズ小さいものを選んだら、ちょうど良かった」という声も見られました。
もちろん、これは個人の足の形によるので一概には言えませんが、一つの傾向として頭に入れておくと良いでしょう。
最も確実なのは、やはり購入前に一度試着してみることですが、それが難しい場合は、ご自身の足を正確に計測してみることをお勧めします。
アシックス公式サイトでも推奨されている、正しい足のサイズの測り方のポイントは以下の通りです。
- 必ず両足を、体重が均等にかかるように立った状態で測る。
- 足は夕方になるとむくみで少し大きくなるため、計測は午後に行うのが望ましい。
- 左右で足の大きさが違うことは珍しくありません。その場合は、大きい方の足のサイズに合わせて靴を選ぶ。
計測する際は、足長(かかとから一番長い指先までの長さ)だけでなく、「足囲(そくい)」も意識することが大切です。
足囲とは、親指と小指の付け根の、骨が一番出っ張っている部分をぐるりと一周測った寸法のこと。
「3E」や「4E」といった表記は、実はこの足囲の広さを示しています。
この「E」の数は、靴業界で広く使われている足囲(ワイズ)の表記で、数字が大きくなるほど、足囲が広い人向けの設計であることを意味します。
年齢とともに足のアーチが下がり、幅が広くなってくるのは自然な変化です。窮屈な靴は血行を妨げる原因にもなります。
ご自身の足のサイズと特徴を正しく理解し、ストレスのない、最適なフィット感の一足を見つけましょう。
幅広・外反母趾対応モデルは?
足幅が広い方向けの4E・5Eモデルや、外反母趾の痛みを考慮した専門モデルが用意されています。

高齢の方の足の悩みとして特に多いのが、「足の幅が広くなってきた」ことと、「外反母趾が痛む」ことではないでしょうか。
ライフウォーカーシリーズは、こうした具体的な悩みに応えるための専門的なモデルをしっかりと用意しています。
まず、足幅が広くてなかなか合う靴が見つからない、という方のために、ライフウォーカーは豊富なウィズ(足幅)展開を誇ります。
標準的な「3E」モデルに加え、特に膝サポート機能を持つ「ニーズアップ」シリーズなどでは、「4E(超幅広)」や、一部のレディースモデルでは「5E(極広)」といった、非常にゆとりのある設計のものが選べます。
ゆったり設計
厚手の靴下使用時
特別な配慮が必要な方
足長(cm) | 3E 足囲(cm) | 4E 足囲(cm) | 5E 足囲(cm) |
---|---|---|---|
23.0 | 23.7 | 24.3 | 24.9 |
24.0 | 24.3 | 24.9 | 25.5 |
25.0 | 24.9 | 25.5 | 26.1 |
26.0 | 25.5 | 26.1 | 26.7 |
• 普段履く靴下を着用して試着してください
• 左右で大きい方の足に合わせて選びましょう
• 迷ったら大きめサイズが安心です
これらの幅広モデルは、単に靴底の幅が広いだけではありません。
甲の部分にも高さを持たせるなど、足全体を立体的に捉えて設計されているため、足を締め付けることなく、優しく包み込むようなフィット感を実現しています。
むくみやすい方や、厚手の靴下を履くことが多い方にも安心の設計ですね。
そしてもう一つ、深刻な悩みである外反母趾に対応するのが、「ライフウォーカー ボシサポート」モデルです。
このモデルの信頼性は、足の専門病院である「下北沢病院」とアシックスが共同で開発したという事実そのものにあります。
その最大の特徴は、外反母趾の痛みの原因となる「母趾球(親指の付け根の出っ張り)」への圧迫を避けるために特別に設計された中敷き(インソール)にあります。
- 圧迫を逃がす「くぼみ」
中敷きの母趾球が当たる部分に、意図的に凹みが設けられています。
これにより、歩くたびに突出した関節が圧迫されるのを防ぎ、痛みを緩和します。 - アーチを支える硬質素材
土踏まず部分には硬めの素材を配置し、足のアーチが崩れるのを防ぎます。
アーチが崩れて足が内側に倒れ込む「過回内」は、外反母趾を悪化させる一因とされており、これを抑制することで安定した歩行をサポートします。
さらに、アッパー(靴の甲を覆う部分)にも、足なじみの良い柔らかい素材が使われており、変形してしまった足の形にも優しくフィットします。
このように、ライフウォーカーは一般的な「幅広シューズ」というだけでなく、特定の症状に科学的根拠を持ってアプローチする「ソリューション」としての側面も持っています。
ご自身の足の状態を正しく見極め、こうした専門モデルを選択肢に入れることで、長年の足の悩みから解放されるきっかけになるかもしれません。
取扱店・店舗はどこ?
専門的な相談ができる直営店から、手軽な量販店、自宅で試せるオンラインストアまで、目的に応じて選べます。

自分に合いそうなライフウォーカーのモデルが見つかったら、次に気になるのは「どこで買えるのか?」ということですよね。
ライフウォーカーは、購入する場所によって、受けられるサービスや品揃え、価格も変わってきます。ご自身の希望に合わせて、最適な購入場所を選びましょう。
取扱店は、大きく分けて3つのタイプがあります。
購入場所 | メリット | デメリット | 総合評価 | こんな方に最適 |
---|---|---|---|---|
アシックス直営店 アシックスウォーキング店舗 | 3D足形計測サービス 専門スタッフのアドバイス 全モデル試着可能 最新モデルの在庫 | 定価販売が基本 店舗数が限られる 営業時間の制約 | 専門性No.1 | 初めて購入する方 膝や足に深刻な悩みがある方 |
ABCマート 全国展開の量販店 | セール・割引が多い アプリクーポン利用可 店舗数が多く便利 ポイント還元あり | 専門的アドバイス少ない 高機能モデルの在庫少 3D計測なし | コスパ重視 | 標準モデルを安く買いたい方 気軽に試着したい方 |
公式オンライン アシックス公式通販 | 会員は返品無料 全モデル・全サイズ対応 自宅で試着可能 24時間注文可能 | 実物を見られない フィッティング相談不可 配送待ち時間 | 利便性高い | 近くに店舗がない方 じっくり自宅で試したい方 |
専門的な相談ができる「エキスパートチャネル」
アシックスの直営店である「アシックスウォーキング」や、主要な百貨店の靴売り場がこれにあたります。
最大のメリットは、靴選びの専門家であるスタッフから、丁寧なアドバイスを受けられることです。
特にアシックスの直営店では、「3次元足形計測機」を使って、足長や足幅だけでなく、土踏まずの高さやかかとの傾きまで、自分の足を詳細にデータ化してもらえます。
この科学的なデータに基づいて、最適な一足を提案してもらえるのは、非常に心強いサービスです。
膝や足に深刻な悩みを抱えている方や、高価な「ニーズアップ」モデルの購入を検討している方には、最もおすすめの購入場所と言えます。
身近で手軽な「マスマーケットチャネル」
「ABCマート」に代表される、全国に店舗網を持つ大型の靴量販店です。
こちらのメリットは、何と言ってもアクセスの良さと、セールやキャンペーンによる価格的な魅力です。
普段のお買い物のついでに気軽に立ち寄って、実物を見て、試着することができます。
ただし、専門的なフィッティングサービスや、モデルの品揃え(特に高機能モデル)の豊富さでは、直営店に及ばない場合があります。
自宅でじっくり選べる「オンラインチャネル」
アシックス公式オンラインストアをはじめ、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングといったインターネット通販サイトでも購入が可能です。
店舗に行く時間がない方や、近くに店がない方にとっては非常に便利です。
オンライン購入で最も重要なのは「返品・交換の条件」です。特にアシックス公式オンラインストアでは、会員登録をすれば、室内での試着後の返品が無料になるサービスを提供しています。
これにより、サイズやフィット感に不安がある高価なモデルでも、自宅でじっくりと履き心地を確かめてから、リスクなく購入を決定することができます。
このように、それぞれの購入チャネルには一長一短があります。「専門的なアドバイス」を最優先するなら直営店、「価格や手軽さ」を重視するなら量販店、「自宅での試着」を望むなら公式オンラインストア、というように、ご自身の優先順位に合わせて、賢く使い分けるのがおすすめです。
ABCマートでの購入メリット
セールやクーポンを活用すれば、標準モデルをお得に購入できる可能性があります。
数ある取扱店の中でも、全国に多くの店舗を展開する「ABCマート」は、私たちにとって最も身近な靴販売店のひとつではないでしょうか。
専門的なフィッティングよりも、価格や手軽さを重視してライフウォーカーを選びたい場合、ABCマートは非常に有力な選択肢となります。
ABCマートで購入する最大のメリットは、やはり価格面です。
定価で販売されることが多い直営店とは異なり、ABCマートでは頻繁にセールや割引キャンペーンが実施されます。
季節の変わり目や連休などに合わせて、お目当てのライフウォーカーが思いがけず安く手に入るチャンスがあるかもしれません。
また、ABCマートが提供する公式アプリの活用も大きなポイントです。
- 割引クーポン:新規で会員登録するだけでもらえるクーポンや、お誕生月に配布されるバースデークーポンなど、お得な特典が用意されています。
- ポイントプログラム:お買い上げ金額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは次回以降の支払いに1ポイント1円として利用できます。
さらに、PayPayやd払いといったスマートフォン決済サービスが実施する、大規模なポイント還元キャンペーンの対象店舗になることも多く、こうしたタイミングを狙えば、実質的により安く購入することが可能です。
ただし、メリットばかりではありません。
注意点として、ABCマートではアシックス直営店のような3D足形計測といった専門的なフィッティングサービスは基本的に受けられません。
また、店舗によってはライフウォーカーシリーズの品揃えが限られており、特に膝サポート機能を持つ「ニーズアップ」のような高機能・高価格帯のモデルは取り扱っていない可能性もあります。
これらの点を踏まえると、ABCマートは「特に足に大きな悩みはなく、標準的なライフウォーカーモデルを、できるだけお得に手に入れたい」と考えている方に最適な購入場所と言えそうです。
もし特定のモデルを探している場合は、事前にABCマートのオンラインストアで在庫を確認してから店舗へ向かうと、無駄足にならずに済むでしょう。
アシックスライフウォーカー高齢者の膝痛・外反母趾対応モデル比較【まとめ】
- つま先が約5度上がったトゥスプリング設計でつまずきを防止
- 65歳以上の転倒・転落死亡者数は交通事故の約4倍という深刻な問題に対応
- 履き口が大きく開く面ファスナー式で着脱が簡単
- 軽量設計により長時間歩いても疲れにくい構造を採用
- 滑り止めのグルーヴチェンジ構造で雨天時も安全に歩行できる
- 特許技術MCCS構造により膝への負担を科学的に軽減する
- 下北沢病院と共同開発したボシサポートが外反母趾の痛みに対応
- 産学医連携による信頼性の高い機能開発を実現
- 標準モデルは7,590円~、膝サポートモデルは13,200円~と機能別に価格設定
- グッドデザイン賞を受賞した実績のある製品設計
- 3E・4E・5Eと豊富な幅広サイズで様々な足型に対応可能
- レディースは豊富なカラー展開、メンズは落ち着いたデザインを用意
- アシックス直営店では3D足形計測による専門的フィッティングが可能
- ABCマートではセールやクーポンで標準モデルをお得に購入できる
- アシックス公式オンラインストアは会員なら返品無料で自宅試着が可能